Phimeanakas, diary in Cambodia

PHIMEANAKAS。かの有名なアンコール遺跡群の一つ。
「天上の宮殿」あるいは「空中楼閣」

2月20日

少々中だるみの日々。

お客づきあいも先週はほとんど無く、大して外出もせず。　日曜日にRoyal Phnom Penhのプールに行ったくらいでありましょうか。ビジター料金1人10ドル。　プールのほかに、サウナ、テニスコート、ジムが使えますが、今回私ははプールのみ。　料金的にはそんなもんか？と軽く受けとめましたが、カンボジアに居るんだぜ、わたしは、と考えるとやはり高い。　どうも物価感覚のつりあいが取れません。

農村部では、1日2,000リエル（55円程度ね）の収入がある無しでやってるんですよね、皆さん。　現金収入が毎日毎月あるのは都市部で定職についてる人間だけなのだ。

NHK（これだけはここでもケーブルTVで見られる）のBS放送で、偶然トンレサップ湖で暮らす人々のレポートをやっていました。　網元なんかは当然お金持ちなんだけど、庶民は乾季の漁期だけ(主に３、４ヶ月間）が主な現金収入の時期で、あとはその時期の収入と、湖で取れるもので暮らしていくのであった。でも、カンボジアの人ってのんびりしてるのよね。　悲壮感が無い。　まさに、あしたは明日の風が吹くのであります、ここカンボジアでは。

農村でも、米作の他に何かやろうと思えば絶対できないことはないだろうに、どうも、そういう切羽詰った（？）意気込みが感じられません。　知識も、資金も無いのは大きな障害なのですが、どうも、「そういう気があまり無い」というのがカンボジアか？

南東部の、灌漑施設がなく、農耕は雨量にのみ頼る場所（土地もあまり肥沃でない）では生活は貧しく、年１度の米の収穫で家族が1年食べていけない所もありますが、カンボジアメコンデルタは一般的に肥沃で、ある程度の耕作地があれば米が取れ、魚が取れ、果物が取れ、で暮らしていくには苦労は無いといいます。　そういう一種楽園じみた場所では、当然人はぼーっとしちゃうんですよね。

地域開発関連のジョークがあったなあ。

南の島に、経済開発専門家がやってきて、人々にこの島の将来はかくあるべし！などど熱心に説明するのです。　木を切り耕作地を広げ、港と船を大きくして漁獲量を上げ、将来的には加工工場を作って雇用の機会を多く作り・・・云々。
そこで島民から質問。
「そうすると、何か良いことがあるのかね？」
「勿論です。　生活が豊かになって、余暇が出来て、週末にはのんびり砂浜でねそべって安楽に暮らせるようになりますよ」
「・・・そんなことなら、週末といわずもう毎日やってるだ」

海外(開発）援助も色々ありますが、もしかすると｢余計なお世話」のこともあるのではないでしょーかね。　こういう事を書くと真面目な方々が怒るんだけど、致し方なし。

カンボジアでも海外からの援助金がどんどん流れ込んできています　(国家予算の3分の1が援助に依存している。　これもちょっと変ー。　でも借金経済の日本で悪口は言えないー）。　この国でも、余計なお世話の援助とか、無駄に使われてるお金とか、結構あるんだろうなあ。　政府要人のメルセデスなんか見ると、特にそう思うのであった。　メルセデスなんかに乗らずに、もっと国の為になることをせい！　（自国の船が沈んでもゴルフをしている首相を持つ国民としては、そういう発言も肩身が狭い）　プノンペン市内をパトカーやら４駆に先導させ、猛スピードで通り過ぎてくVIP達。　あんたらそんなに偉いのか？　ほんとは偉くもないから、そういうハクをつけないと不安なのかなーっ。　

閑話休題

今日久方ぶりにサバを食べました。　セントラル・マーケットにて購入、１ｋｇ８，０００リエル(約２ドル）。　１ｋｇも買いませんでしたから、大きいの一匹４，５００リエルでした。　１２０円くらいかな。　やっぱり私は青いサカナが好き。　最近淡水魚ばかりでちょっと食傷していたのであります(とはいえ、シアヌークビルでは海老を食べてた）。　ついでにいうと、大き目の海老は１ｋｇ１０ドル程度です。　タイガープロウン、っていうの、あれ？　昨日は沢山出ていたロブスターは、購入せず。　あれで１度ロブスター三昧をするのもいいかな。