Phimeanakas, diary in Cambodia

PHIMEANAKAS。かの有名なアンコール遺跡群の一つ。
「天上の宮殿」あるいは「空中楼閣」

2月15日

Sihanouk Ville（シアヌークビル）に行ってきました。

カンボジアで唯一の｢ビーチリゾート｣です。　まだまだ隣国タイあたりのリゾートとは比べ物にはならず、日本の｢海水浴場」とほぼ同格。　海の水は薄緑、透明度は高いですが、キュラソーの海を見なれた私にはちょっと物足りなく。　これはまあ贅沢かもしれません。ビーチは白浜。残念ながら、地元民の食い散らかしがかなりその白さを損なっております。　レンタルのビーチチェアに落ちつくとわっ！と寄ってくる食べ物売りの面々。　天秤棒の片側に真っ赤に熾った炭火の入った七輪装備の焼きイカ屋、フルーツ屋、真っ赤に茹であがった海ザリガニ屋、お菓子をざるに持って頭に乗せてる甘味屋・・・　海の家がなくても、お腹がすいて困る事はありません。　

宿泊は、Sihanouk Villeでも一番二番にお高いホテルで、1泊35ドル、朝食込み。　朝食のレベルはちょっと悲しかったけど、カンボジアでは星が４つ５つ付くホテルでなければ、まぁまぁの洋風朝食は頂けないのが現状ですから、これは仕方がない。

海辺の物売りも、インドほど強烈な客引きはしないし、その気になればかなり良い気分でリラックスできます。　水温も高いし。　(水温低いとこで海水浴するのは嫌い。　17℃の水に入るなんて皮下脂肪の備えはありませんことよ）

難点は、やっぱり、プノンペンから遠いー。　距離にして230km。　プノンペンとシアヌークビルを結ぶ国道4号線は、カンボジアの道路としては最上クラス、殆ど穴も無いしきれいに舗装されていて文句無し。　でも、いかんせん、高速道路ではない。　片道１車線。　たまに、牛が横切るし。　快調に飛ばして3時間、運が悪いと4時間以上。　2時間半という説もありますが、これはかなり根性いれて運転しないと不可能でしょう。

日本だって若狭の辺りに行くのに、それくらいはかけて運転してましたが、最近そういう労力を厭う気持ちが大きいのであります。　キュラソーのせいかしら。　あそこでは、5分で近場の海に行けたし。　島だから当然なのだが。

カンボジアではドライブインなんて無いし。　一軒、レストランがありましたが、それだけ。　用を足すのには、その辺の茂みを探した方が手っ取り早い・・・4号線沿いにはもう、地雷は埋まっていなかったっけ？　おしっこしに歩いていて地雷を踏むのは嫌じゃ。

文句が多くなったけど、ま、たまの息抜きには、なかなか良い場所ではありましょう。　でも次はタイに行きたいな。　

閑話休題

えひめ丸の事故。　民間人に操作させてたとやらのアメリカ海軍にも腹は立ちますが、もっと腹が立つのが、森首相。　なーにを考えているんだ。　「秘書に言われてゴルフ場に留まった」とか。　連絡が取れなくなるオソレがあったからってぇ？　なんの為に携帯電話があるざますか？　IT、IT、って声高に言うんだから、携帯電話くらい使えるでしょ？　あー、使えなかったのね、おぢさん。　それなら余計にゴルフ続行なんかするなよ！！　クラブハウスで神妙にしておれ！　コースだって広いんだから、ケータイ使えない人がうろうろしてたら見つけるのが大変でしょ！

そーいう下手な言い訳が通じないとなると、「あれは事故であって、危機管理とは関係ない」とか、｢ゴルフは私の健康管理に必要」とか、もお、恥の上塗りというか、馬鹿丸出しというか、責任感の無さの露呈というか、首相失格が明らかというか、自分の票が直接関わることなら誰かが転んだだけでも駆けつけるだろーに、要は他人のことなんか、どーでもいいって気分丸出しー。　これって、政治家としても最低。　心配してなくても心配してみせるのが、政治家(政治屋）だろーに。

ゴア氏が変な負け方をして、ブッシュ新大統領と決まった時、皆で散々悪口を言った（最低最悪の選択だとか、アメリカの民主主義はゆがんでいるとか、あんな馬鹿ではアメリカの将来が危ないとか、ひいては世界に与える影響がコワイとか、もー、散々）けど、もー、恥ずかしくってアメリカの悪口どころじゃないざます。

ああいう人間が自分の国のトップかと思うと、母国の将来が悲観されるばかりであります。

大体、あーいう人間がトップに座れるような投票をする国民もイカンのよ。　確かに確固としたヴィジョンも示せない野党も悪いが。
これからどんどーん不景気になって、国民各自にまわるパイの切れ端がどんどん小さくなったとき、本当のことを言える政治家がどれだけいるんでしょうね。　みんな、これからは貧乏の時代よ。

というのに、知人からもらった｢婦人画報」(渋い）のグラビアは。　バッグ50万、スーツ20万、指輪150万、イヤリング60万。　お買い物に行くのに、総額300万くらいの身なり。　お稽古に行くのに、他の250万。　

あのー、お聞きしたいんですけど、日本でほんとうに、こういう生活を当然のようにしている方達は、何人くらいいらっしゃるんでしょーか。　身の回りだけで、数千万円は簡単にかかっちゃうと思うんですが。　

ヴィトンのバックとか無理して買って、カード破産してるようなヒトは当然除きますよ。

というか、そういうクラスの物を買うのなら、そういうクラスの生活をしてないと似合わないんだよね。　みんな、いーかげん、分かればいいのに、そこんとこ。　ボーナスはたいたり、クレジットで買うバッグやらは、生活のレベルに合ってないんだから、なんか、かえって貧乏くさいんですけど。

故鈴木その子女史なんか、その点凄かったですね。　趣味の良し悪しは別として、あれくらいお金があればこそ、持ってて可笑しくないものというのはあるものです。　品があるとか、似合うとかは、またこれ別の問題なのですが。

お金も品も趣味もOK!　というレベルは、なかなか到達できませんね。　っていうか、最初から無理かも。

ヨーロッパの貴族なんかで、たまに「ううむ、さすが」という人はいますが。　