PHIMEANAKAS

日記の帯。わたくしが描いたの。Phimeanakasって,アンコール遺跡の一つです。天上の宮殿と謂う。


2003年2月17日

平穏なカンボジアです。 一応。

タイの新聞を見ていても、カンボジアとのニュースはあまり載らなくなりました。 50億円余の補償はキャッシュで払うと言ったとか、カンボジア政府。 どこにそんなお金が? 数百億、「貯蓄」があるという話もありますが、そんなにあるなら援助なんかもらうな。

まだスーパーにはタイからのハムやベーコンの入荷なし。 スーパーで出会った友達は「うちのダンナは朝にベーコン食べたい人なのに、どうしようー」と言ってました。 ううむ。 まあ、ベーコン食べられないくらいで済んでるのを幸としなければいけませんね。タイと戦争になってたら、のんびりベーコンどころではないし。

で、イラクなんですが。

世界中で反戦運動。 素晴らしき哉。 でもそれをイラクが正しいからだって、言うな、イラク。 あんたも十分悪いんだよ。

なんだか子供のけんかみたい。 
「じょーじ君が棒もってるからぼくも棒がほしいー」
「棒でなにするの? それにさだむ君、手にもってる石はなに?」
「だってじょーじ君が棒でたたくって言うからー」
「じょーじ君、どうしてそんなこと言うの!?」
「だってさだむ君はびん君にぼくをたたけって命令したんだよお」
「だからって人を棒でたたいたりしちゃいけません!」
「ほーら、だからじょーじ君が悪いんだあ」
「最初にけんかを始めたのはさだむ君でしょ! その石捨てなさいっ」

仲裁するのも馬鹿らしくなりそうな。 一緒に喧嘩しようなんて、とてもじゃない。

アラブ諸国だけでなく、他の国々でも反戦の機運が高まっているこのごろ。これでも強行するんですかね、ブッシュ。 みんながお馬鹿で身勝手な人間の都合で戦争するなって言ってるんだよお。 分かってるんですかあ。 このまま強行したら、却って逆効果ですよお。 もっとテロがひどくなりますよお。 アメリカ嫌いも増えますよお。 選挙も危ういですよお。 友達失くしますよお。それでもお金が入ればいいんですかあ。 まるでどっかの首相みたいですねえ。

日本の政治家もしっかりしてくれよお。 なんでアメリカにそんなにへつらってるわけ? 国連査察でイラクは完全クロ、とか、国連の承認がない戦争でも日本は支持、とか、ぺらぺら言うな。

北朝鮮が日本を攻撃してきたときに、アメリカ軍の援助なしにはどうにもならない、と思っててご機嫌取りしてるのでしょうか。 

頭悪いけど力強いガキ大将には逆らうなってこと?

あれくらい、周りに馬鹿だ馬鹿だと言われる大統領も珍しい。 あ、エストラーダもいましたか。 でも、「大国」アメリカだよ。 

友達がブッシュに関するジョークをメールで送ってきました。 これ、原型は数年前に、ドイツのコール元首相のジョークとして聞いた覚えがありますが、コールよりもブッシュの方が臨場感(?)あり。

ざっとの意訳でよろしければ、下に書いておきます。

飛行機が墜落寸前。 5人の乗客がいるのに、パラシュートは四つしかない。

一人目の乗客が言った「俺は コーベ・ブライアントだ。 NBA一番のプレーヤーの俺様が今死んで、ファンをがっかりさせるわけにはいかない」

彼はパラシュートを取って飛行機から飛び降りた。

二人目の乗客は「わたしは元アメリカ大統領夫人のヒラリー・クリントン。 ニューヨーク州の上院議員であり、将来の大統領候補よ!」といって二つ目のパラシュートを取り上げ脱出した。

三番目の乗客はジョージ・W・ブッシュ。「私はアメリカ合衆国の大統領だ。 私には大国のリーダーたる大きな責任があり、またアメリカ歴史上もっとも賢い大統領でもある。 アメリカ国民が私を死なせるわけがない」

そう言うなり三つ目を取って飛行機から飛び降りた。

四番目の乗客はローマ法王、そして五番目は10歳の女の子だった。 ローマ法王は女の子に向かって言った「私は年寄りでもう先は長くない。よきキリスト教者として、最後のパラシュートは君にあげよう」

女の子は言った「あら、心配しないで、パラシュートは二つあるもの。 アメリカの一番賢い大統領は、あたしのランドセルを持ってっちゃった」

ほんとにこんなこと、起こらないかなー。

イラクよりも、北朝鮮の方が危ないっての。 北朝鮮にオイルがないからって、後回しにするな。 核はもってるし、ロケットももってるって話じゃないですか。 おまけに、指導者が、フセインよりもっと危ない。

ま、北朝鮮製のロケットがしっかり飛ばないことを祈るばかりでございます。 



ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

カンボジアにいる私がなぜペシャワール会? カンボジア関連のNGOは? と思う方がいらっしゃるかもしれませんが。 個人的には、もうカンボジア向けのODAなんか止めてまえ! と思ってるので。 援助慣れしすぎ、カンボジア。 日本の税金が何億円と流れ込んで、確かに多少道路がよくなったりはしてるんでしょうが、その大部分が高級車や大邸宅やダイヤに化けてるような気がする。 援助するってお金を渡すのはいいんですが、もっときっちり監査なり条件なりつけないと駄目じゃないですか?・・・って監査なんかしてると、スキャンダルが出るからやりたくないのか、日本も。 ODAって、もらう方は当然ながら、出す方も大きな利権が産まれるのよねえ。 勝手に私腹をこやすなよ、人の血税で(って怒るほど出してないか、税金? いや、しかし、少しは出してるんだ。やっぱり怒るぞ)。

とはいえ、アフガニスタンでも状況は似たり寄ったりかもしれせんね。 お金が流れ込むところに、いつも亡者は群がるのでございます。 灰皿と金持ちはたまるほど、キタナイとやら。 確かにしっかりしてないと、お金なんか貯まらないでしょうが。
  

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