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PHIMEANAKAS

日記の帯。わたくしが描いたの。Phimeanakasって,アンコール遺跡の一つです。天上の宮殿と謂う。


2003年2月6日

暴動から1週間たちました。

襲われたタイ大使館・ホテル・電話会社の残骸以外、暴動の跡というのは気をつけて見ないと分からないくらいです。タイ系の携帯電話の看板が壊されていたり、ガソリンスタンドの窓が割れていたり、あったはずのタイレストランの看板が消えていたり、そんな風です。 街はいたって平静。 

4日には、カンボジア外相がタイを訪問して公式謝罪。
タイ側からも調査団がプノンペンにやってきて、大使館やその他タイビジネスの被害程度を調べていきました。(すごくショックを受けてたようです。 大使館だって、放火されただけでなく、略奪にあってるんだから)
被害総額は50億円程度、だそうですが、ほんとにそれだけで済むの? と個人的には思っちゃいますね。
たとえそれが10分の1の5億円だって、カンボジア政府には「どうやって支払うの?」って額ですが。 ほんとにどうするんだ。

3日にフンセン首相は事件後初めて公的な場所に姿を現して(Kompot州のお寺の開院式?だったとか)、コメントしましたけど、それがさあ。 

彼が先週月曜にタイの女優に関してした発言(アンコールワットの草木にも値しない、とか、タイはカンボジアを見下している、とかの)は今回の暴動になんの影響も与えていない
暴動をコントロールするために奔走して、26時間何も食べなかった
現政府にダメージを与えるための「過激派」のしわざ
これから税金で補償を支払っていかなければいけない
暴動を阻止するのに発砲を命じて多くのカンボジア人の血が流される選択はできなかった

云々。 ふーん。 

カンボジア人の血が流れなければ、タイ人の血は流れてもいいってわけっすね。 まあ、愛国的っつーか、妙に人道的になられたこと。 97年に政争で、プノンペン市内でロケット砲をガンガン撃たせた方とは思えない発言ですわ。

The Cambodia Dairyが学生達にしたインタビューで、はっきり「首相がタイ女優の悪口を言ったから、あの噂は本当なんだと思った」って答えてましたよ。 影響与えてないわけないじゃん。

26時間何も食べなかった、ってのは本当かもしれませんね。 ただ、それはタイ大使館が焼かれちゃってから、食欲が無くなってしまったのだろうと推測するのでありますが。 何も食べずに奔走して、あの惨状かい!という突っ込み方もある。

しかしナニをやってたんでしょうね彼は、先週水曜日夜。 もう暗くなってるから日本のモト首相みたいに、ゴルフを続けてた、って時間でもないし。 実は愛人と会っててこれは口が裂けても言えない、とか。 奥さんコワイもんね。 

(先月末、数年前に射殺されたカンボジア人気女優Philicaの日記が出版されましたが、あっという間に「なんたら違反」ということで、書店から警察によって強制回収されたそうです。 本というよりは、小冊子だったそうですが、彼女と「政府高官の愛人」とのことが克明に書かれている、とやらの話だし、おまけに首相夫妻の写真まで載ってるとか・・・ 回収命令がどこから出たのか不明、だってさ。 「なんたら違反」っていうのも不明瞭なまま。 そんなことだけスバヤク動くのねん)

タイ英字新聞The Nationでタイ軍上層部の人間の「気が狂ってるのでなければ彼の言うことを誰が信じるだろうか?」なんてコメントが報道されてました。 ほんとにねー。 ナニを考えているのやら。 これでカンボジアの人間は、丸めこまれてしまうのでしょうか? 地方なんかじゃそうかもしれない。 事件後数日してからも、反タイのビラをまいてる人間がいた、とか言うし、情報伝達の遅さと不正確さといったら、日本からは想像もできないひどさです。

タイとの緊張は多少緩和して、国境封鎖も近々解除されるようです。 タイ大使館(あるいは領事館? 外交レベルは分かりませんが)もまた置かれるそうだし。 新大使館の警備のため、タイ軍が随行するそうです(これもちょっと問題)。 フンセン首相も彼自身の警備員(私設軍だわな)を配置しましょう、ってオファーしたとか。 200人はいる精鋭で、彼の自宅にはヘリコプターもあるし、戦車(!)もある。 どうしてそれで暴徒を阻止できなかったかなぁー。

最近タクシン首相に何度も電話して、国交正常化を求めたそうですが、そんなことお願い出来る義理かい? 大使館守って、って電話されて対処するって言ったのに、なーんも出来なかった人間が。

まったくもって、阻止したかったのか、阻止できなかったのかさえ不明瞭なままですが

昨日、反CPP的ラジオ局のオーナーMAM氏の逮捕に抗議するデモが裁判所に向かっている!という噂(またウワサだよ)が流れて、裁判所からスタッフみんな逃げ出したそうです。 何も無かったんだけど。 

・デモがまたすぐ暴徒になる、という可能性
・誰も止める気がなければ、警察も軍も頼りにならない

ってみんな思ってるんだ。

一部学生、教師、労働運動家たちは首相の辞任を求めてデモ、あるいはストライキに突入する、つもりだそうですがどうなることやら。 そういうデモは、きっちり警察と軍がコントロールするだろうから暴動にはならないでしょうね。

しかしですね。

私の情報源は、殆ど英字新聞やCNN、BBCなわけで。 記事・報道全て、ウソだったよーん、ということになったら笑っちゃいますな。

人は信じたいことだけしか信じない。

タイの女優のコメントや、バンコクでカンボジア外交官虐殺のウワサは、いつもカンボジア人が「タイ人はカンボジア人を馬鹿にしてる!」って思ってるから、信じる土壌ってのももう出来上がってるのよね。

で、まあ、下の話も新聞ネタですから実はウソだよーん、ということになったらお笑いですけど

戦争突入まであと一歩!のとこだったのよ、という記事です。

これで戦争してたら・・・イラク攻撃するアメリカほどにも、国際非難は受けなかったかもしれないタイ。 アメリカは、世界正義の建前の後ろに、武器の在庫整理やオイルの利権があるけど、大使館焼打ちだもんね、理由。

タイと戦争になったら、当然ベトナムが引き込まれるという話もありますが・・・そうなると誰が一番得をするか? カンボジアではなさそうです。 だって、下手したら分割されちゃいまっせ、昔のドイツみたいに。

なんだか今日の日記は「・・・そうだ」「・・・らしい」表現ばっかりですね。 読んだ聞いた話ばっかりなんで、あしからず。 絶対確実!と言い切れない情報で断言したくないので。 誰かさんの轍を踏みたくはないのである。 ほほほ。 




ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

カンボジアにいる私がなぜペシャワール会? カンボジア関連のNGOは? と思う方がいらっしゃるかもしれませんが。 個人的には、もうカンボジア向けのODAなんか止めてまえ! と思ってるので。 援助慣れしすぎ、カンボジア。 日本の税金が何億円と流れ込んで、確かに多少道路がよくなったりはしてるんでしょうが、その大部分が高級車や大邸宅やダイヤに化けてるような気がする。 援助するってお金を渡すのはいいんですが、もっときっちり監査なり条件なりつけないと駄目じゃないですか?・・・って監査なんかしてると、スキャンダルが出るからやりたくないのか、日本も。 ODAって、もらう方は当然ながら、出す方も大きな利権が産まれるのよねえ。 勝手に私腹をこやすなよ、人の血税で(って怒るほど出してないか、税金? いや、しかし、少しは出してるんだ。やっぱり怒るぞ)。 川口外相、がんばれ

とはいえ、アフガニスタンでも状況は似たり寄ったりかもしれせんね。 お金が流れ込むところに、いつも亡者は群がるのでございます。 灰皿と金持ちはたまるほど、キタナイとやら。 確かにしっかりしてないと、お金なんか貯まらないでしょうが。
  

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