PHIMEANAKAS
5月20日
こちらは雨季めいてきました。午後になると強い風が吹いて、あ、雨が来る? と思わせておいて風だけで終わる日もかなりありますが。 今年は本格的な雨の訪れが遅いようで。 おかげでうちはホコリ(砂埃)だらけ。 PCもあっという間にホコリだらけ。 しくしく。新品なのに。
帰ってきてもう2週間。 なにやら慌しく日々がすぎていきました。 いつものことか。 カンボジアは、マイナーな事故・事件はあるものの比較的平穏な日が続いております。 どこそこで殺人や誘拐やらはおきてるけどね。 あ、顔に強酸をかけられる、という事件も比較的よく聞きます。 特に、エライ人の愛人だったりするとそういうことになりやすいようで。 確かに若さと美貌が売りの愛人達ですから、美貌が損なわれたらもう駄目、とは誰もが思うことなのでしょうが、すさまじい。 こういう場合、実行犯はともかく示唆をした人間はエライ人の妻だろうと誰もが考えるところですが、だからって実際罰せられたとか逮捕されたって話はほとんど聞かない。 ああカンボジア。
だからって真似なんかしないように(するか?!)。 外国人はお金があると思われてるから、下手に逮捕されると無い袖まで振らされますよ。
銃器の所持ももう少し制限がかかるようですが、実際どうなることやら。 お金持ちのボンボンの車には大概AK-47とかのライフルか、拳銃が載ってるそうだし。 どうせ高級官僚の子女だったら、法律なんてないも同然!だよな。
そうそう今日は久々、故伊丹十三氏のエッセイを読んでおりまして。 「ヨーロッパ退屈日記」 1963年頃に書かれたものなので、もう40年!!も前のエッセイだ。 うわー。 考えたら、すごい。 ううむ。 まだ海外旅行なんかする人が殆ど居なかった頃の話よね。
で、氏がヨーロッパの国々を彼の愛車で走り回った後しみじみと述べるのであります、日本の道路の貧しさを。 ヨーロッパを1万キロ走って、穴ぼこのひとつも見なかったと。 ヨーロッパに比べて日本の道路標識の貧相さを嘆き、夜間照明の暗さを嘆くのであります。
これって、今のカンボジアと日本の道路をくらべての感想に近い。
つーことは、40年たったらカンボジアもそれなりのレベルに達しているということでありましょうか?
・・・日本の、特に死亡事故が多いようなカーブで、「きけん」とかの看板を並べ立てるようなのは(それを氏は醜悪かつ効果が無いと言うのであります)40年前も今も変わってはいないようだけどね。
この地で身を粉にして、カンボジアの発展のために働いている人たちには大変申し訳ないのですが、そんなにこの国の将来って明るいかなあ、というのが私見ではあります。
のんびりしているといえば聞こえはいいが、怠け者なんじゃん! と思うことが多々あり。
人間誰しも楽をしていい生活を出来ればそれに越したことはありませんがな、向学心とか、向上心とか、勤勉とか、そーいう言葉に欠けてないかい?
「努力」という言葉が大嫌いな私にしてそう思わせるのって、問題だよん。
友人が「うちはメイドにしても、門番にしても、半年から8ヶ月のタームで新しく雇いなおすんだ。 みんな大体半年くらいたって慣れてくると怠けだして、給料を上げても何を言っても駄目だからね、いっそ新人を雇った方がいいんだ。 これ、うちのポリシー」だって。
私はそこまでドライ(?)にはなれませんですがな、一理はあるぞ、彼のいうこと。
一度怠けのチャンスをつかむと、どんどん怠けるんだよな。
極端な話、30分ごとに注意を入れていかないと、物事がちゃんと運ばない。 「考えたら分かるでしょ!」ってことが分からない。 まあ、「自明の理」というのが、国や人が違うといかに「私的偏見」に近いものかというのを認識するチャンスではあります。
しかしね、だからってカンボジア人の前で
「カンボジア人はお金は好きだけど怠けるのも大好きだ! だから僕は中国人とベトナム人を尊敬するんだ! 彼らもお金が好きだけど、その為にはちゃんと働くからね!」
って大声で言うなよ、ワタシの友達。 カンボジア人の神経逆撫でー。 手榴弾投げ込まれても知らないからなぁ。
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