PHIMEANAKAS。かの有名なアンコール遺跡群の一つ。
「天上の宮殿」あるいは「空中楼閣」




1月3日

謹賀新年。

皆様よい新年を迎えられましたか?

もう、というべきか、まだ、というべきか、とにかく1月3日なんですが、カンボジアではお正月気分はまったく無し。 さすがに大晦日には、ホテルやナイトクラブ(カラオケが人気なんですわ、ここでも)で大騒ぎがあったようですが、個人的にはまったくもって地味ーな新年でありました。 友人宅で「行く年来る年」を見て(彼らはドイツ人なんでちょっと不思議な顔してた)、その2時間後にシャンペンで「おめでとー」と乾杯し、2杯ほど干したところでお開き。

元旦はプノンペン市外の小さなホテルで、のんびり。 プールサイドに座って飲み食いしていただけ。

2日はもう平常通りの毎日です。 祝日は1日限りだし。 でも銀行は何故か閉まっている。 怪しいぞお。

年末にお金を下ろし損ねたので、現金貧乏な年明け(ATMも無い)。 いつまで閉まっているつもりだ、銀行め。 去年暮れにいきなり経営不健全ということで11の銀行が閉鎖を余儀なくされたけれど、まさかまさかその余波ではあるまいな。 会計監査中とかなんだかの話だけど、これで明日も閉まっていたら怪しさが一層増してしまう。 うちの口座がある銀行は経営免許の再交付を受けているはずなのにー。 やめてくれー。 いきなり店閉じてマネージャーは夜逃げ? 他の銀行では実例有り。 ここでは預金の保証なんて無いし。 きゃー。

新年早々これではあまりな話題ではありませんか。

あまりと言えば、あまりついでに。 縁起でもない話をもう一つ。 

12月末にプノンペンで日本人3人が刺された事件がありました。 日本でどれだけ報道されたか知りませんが、一人は肝臓まで達する傷で、バンコクに緊急移送。 ことの起こりは、ナイトクラブの外で屋台の席を譲れ譲らぬの小競り合いだそうですが、時と相手が悪かった。 深夜2時過ぎ。 大体、そんな時間のプノンペン自体が安全とは言えない上に、ナイトクラブの外。 大抵の人間は酔っ払ってたりする。 で、おまけに相手はフン・セン首相の甥が率いる悪ガキ共。 普段怖いものなしで、肩で風切って歩いてる奴らだから、相手が誰であろうとお構いなし。 自分の言うこと聞けない奴なら殴ってやる! 刺してやる! 撃ってやる! 俺のおじさんはフン・センだ! 

で、割れたビール瓶で思いっきりぶっすりやったそうな。 

プノンペンで夜、売られた喧嘩を買うのは愚の骨頂。 その点は、刺された人にも多少の非はあります。 しかししかし! 丸腰の相手を刺した人間が逮捕されないのは、もお、非があるとか無いとかの問題を越えておる。

おぢが首相で、おやぢがビルマ大使だから、どうだっていうのよ!!

日本はカンボジア最大の援助国ですからね。 この辺、非常にビミョーなのではないかと思うのですが。 ODAの減額もあることだし。 このまま無かったことにするつもりか、カンボジア政府め!

この傷害事件で、観光に影響が出るのでは?という懸念を誰かが表明したら、政府のお偉いさんが言うことには

「あれはどこででも起きうる不幸な事件で、カンボジアに来たいという人間が減るとは思えない」

なにぃ。 確かに、どこででも起きうる不幸な事件だけど、あんたには言われたくない。 大体その後が悪いだろーが。 刺した人間がわかってるのに、逮捕もされないっつーのは問題だ。 そーいう点がいかんと言っておるのだ、まったく。 

なんだか酔っ払ったおやぢのような口吻だな。 日本でもコネやら何やらで軽犯罪のもみ消しはしょっちゅうだと信じる私ですが、傷害罪の見て見ぬ振りはないだろお。 彼の兄弟も、発砲傷害事件を起こしているのである。実は。 

腹が立つので、私個人としては、こう言いたいっす。

日本人の皆さん、犯人が逮捕されるまではカンボジアなんかに行くのはやめましょー。
(こう書くと、誰かに刺客でも送られそうなこの国。 うう。 命をはってまでやるHPか、これは)

犯人は今ごろビルマのおやぢの家で「ま、ほとぼりが冷めるまでここに居るんだな。 しょうのない奴だ」 なんて言われて、プールサイドで伸び伸びしたり、あっちのナイトクラブで飲んだくれたりしてるに違いない。 腹立つー。

2001年は立腹で始まってしまったのであります。


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