VARDAR
Skopjeを流れる河


2004年4月9日

出国直前の日記です

あ、いや、マケドニアで別に何があったってわけでもなく

もしかすっとあと2週間は更新できないかな

と思ったのと

まあ、例のイラクの話ですわ。 しかしその前に一応マケドニア話題を提供しようかな

とはいえ天気の話くらいっすか (ブルガリアでなんやら、とラジオで小耳にはさんだのですがまだ情報不足なの)

スコピエは最近暖かく

でも一日うちでの気温差が激しく

おまけに気圧の変化も著しく

病人続発。

特に年配の人達が辛そうです。

朝4度くらいで寒いなー、と着重ねてると

12時頃には20度越えて、みんなTシャツ。

夜には、当然、また気温はがっくり下がります。 はい。

曇ったりするとまた一気に寒くなりますし。

乱調子の春でございます。

いつも通る大通りの並木がまだ裸だったんで、一度写真撮っておこ!と思ってるうちに

みんな葉っぱが出ちゃいました。 定点観測失敗。 

ほんの10日くらい前までは、なんだかグレーの町に時折ピンクの花が、って風だったのが

今はもう燃えるような緑だらけです。 

あ、こんなチェリーピンクの花が咲いてたんですが、これは、ナニ? 遠くからだともっと濃く、赤く見えて
なんだか熱帯の花がいきなりスコピエに咲いたように見えるのでした。



んで、

例のイラクのお話ですが(怒るぞ!という方は読まないでね。 わたくしの極々私的な考えなので)

「自衛隊は撤退しない」

へえ。 小泉さんを見直した、と言うべきでしょうね。

どーせ日本政府なんか、腰砕けになっちゃってあわてて撤退だ

と思ってたんで、驚いた。

お金目当てじゃなく、政治的要求ってのがあまり日本向け誘拐(?)でないのも驚きですが、とにかく

誘拐されたからじゃあ撤退します

では、日本がなめられるばかりでございます。


数年前キルギスタンで誘拐された日本人の方々がいらっしゃいましたが(莫大な身代金を払って解放された)

その事件を知ってる人間が組織つながりでイラクにいそうな気がします。 「日本人は甘いぞ」って。 ほぼ同時期に誘拐されたドイツ人(フランス人だったか?)は政府が断固として身代金の支払いを拒否したために、殺害されています。

今回韓国人も捕まってたのに、解放されたのは何故?

弱腰かどうか不明
国際的に日本人ほど注目されない、かも

が理由でしょうね。 日本人が捕まってなかったら、未だに拘束されていたかもしれません。

野党が「人命は地球より重い」とかガタガタ言って

でもあんたら、自衛隊撤退したって自分は絶対安全だと思ってるだろ。

ここで要求を簡単に飲んだら、次のターゲットは自分かもしれない

って全然考えてなさそうだよな。

「日本人コロス」が「開けごま」と同等になっちゃったらどうするんだよ。 次は

「野党のミナサンを誘拐シマシタ。 イラクに関与するのを止めてクダサーイ」(有り得ない、とは思う)

ってなっちゃったらどうするんでしょうね。 それこそ自業自得ざんすよ。 (この場合は嬉々として与党は誘拐犯の要求を拒否するかも)

3人の命をもし、誘拐犯の要求をのむことで救うのなら、それは他の日本人全ての命を将来的にはより大きな危機にさらすこと

ってのを考えてからモノを言ってくれい。

「人命第一」

確かにそうですが、「じゃあ代わりに私が人質に」って断言できる人しか、そんなこと言っちゃいけないような気がしますよ。

ガンバレ、小泉。 首相の首は危ないかもしれないが、国際的な評価はこれで高まるぞ(と今の時点で断言するのは早急か)。

最近秘境ブームとかも相まって、わざわざ不便・危険と言われる場所に入っていくのが流行っているようですが

そろそろ背負っているのは自分ひとりだけの命ではない

って思って旅した方がよさそうです。

なににしろ

明日の我が身

ですな。

自分が誘拐されたらやっぱり「人命は地球より重い!」って叫んじゃうんだろうなあ。 ヘタレ。  






ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

とはいえ、なんだか途上国への援助って、もうやめたら・・・と思い出しているわたくし。 カンボジアも、アフガニスタンも。 貧者を見殺しにするのか? という声もありますが、なんだか脱力しちゃいますがな、その「援助」がどこに流れていくかと見聞きすると。 実際に役に立つモノは送っても政府が喜ばず、歓迎されるのはどうにでも途中でごまかせる援助金とか、大型プロジェクト、とかそんなんばっか。 

援助されて当然って顔するな! 自分で立て! 働け! ベンツなんか乗ってるな! ってよく思うんですけどね。



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