VARDAR
Skopjeを流れる河


2004年3月26日

コソボはなんとか落ち着きました。

NATOが戦力増強したおかげでしょう。 じゃなかったら、今頃セルビア人皆殺し、コソボの外ではアルバニア人皆殺しだったに違いありません。

懲りない人達だなあ。

今回のは完全自然発生的な騒ぎではなく、背後に組織だった政治的グループがいて扇動したのだ、という説がもっぱらですが

扇動されるなよ。

といっても無理なんでしょうかね。

お互いの嫌悪が消えたわけでもなし、失業率は高くて不満は一杯、やる事は他に無し。

セルビア政府はEUが悪い、UNが悪い、NATOが悪い (今回被害を受けて家屋敷を失くしたのはコソボに住むセルビア人)

って言ってましたが、

自分の国だろう。 他人任せにするな。

暴動、リンチ、放火、略奪

何一つ将来にとっていい事は無いんだって肝に銘じてもらえませんかね。

今がよけりゃいいのか、やっぱり。

経済状態が悪くて気分が悪いままで、民族抗争を止めなさい、というのはなかなか困難なのは当然なんで

強権執行ですね、これからは。

どんな理由があろうと、暴動、放火、略奪、殺人を犯した人間は厳罰に処す。

まあNATOの軍が出たのは、それ以上やったら発砲しちゃうよ、死んじゃってもしらないよ、という意味だったのだし

人間らしい振る舞いができないのなら、狂犬に対するのと同じ処置を取ります、とでもしないと収まらないでしょう。

あっちが殴ったから殴り返すまでは、なんて、いつまでも終わらないもん。

なあ、イスラエル。

ハマス指導者の暗殺(あれは殺と呼べるのか? ただのコロシではないですか)で、もうパレスチナを徹底的に叩くもんね! 話し合いなんかせんもんね! こっちが力づくで勝つまで止めないもんね! と宣言したような気がします。

彼を殺したかった気持ちは分かる、けど、ロケットを打ち込むとはね。

それがまかり通るなら

ブッシュが諸悪の根源なんだからロケット撃ちこんだる

と言っても通るのではないでしょーか。

あるいは

金がイカンので、ロケット撃ちこんだる

麻原がイカンので、ロケット撃ちこんだる

テロじゃん。

アメリカのやり口も似たようなもんだったから、あれが先例を作ったと言えなくも無い。

サダムが悪いので、ロケット撃ちこんだる

って攻撃しちゃったのはアメリカだしな。

それとどこが違うんじゃ!

って気持ちなんでしょうね、イスラエルは。

国際社会の支持、があればテロは正義の戦争に変わるのでございます。

あたしゃー、ブッシュを支持した覚えはないのだが

小泉さんがしちゃったしな。

有権者として私も間接的に支持しちゃった、ってことになるんですか。

でも、自民党には投票してないぞー(言い訳)。

とはいえ

マドリッドのようなテロが、日本で選挙直前に起こったら

日本も野党大勝利!になるんでしょうか?

それでもやっぱり自民が勝つような、気もするこのごろでございます。

マケドニアの話が出なくて申し訳ないが

コソボがなんとか沈静化して、マケドニアも別に不穏な動きは無し

暖かくて、桜や桃? アーモンド? レンギョウの花が咲いて

春うらら

だったのでございます。 

今日は残念ながら雨。

ですが、桜の写真を載せておきます。

やはり、これは桜、だよね。

月やあらぬ春や昔の春ならぬ 我が身ひとつはもとの身にして

という歌がありましたが

世界が殺伐としていても

桜は日本でもマケドニアでも

桜だったのでございます。

これに似た(というか反義的な)歌があった、と思うけど思い出せませんー。 

あっ、そうだ

月見ればちぢにものこそかなしけれ

う? なんか、チガウ。 なんだっけー

周りは同じなのに、自分だけが変わってしまった、って歌なのよー。 なんだっけー

我が身世にふる眺めせしまに

ってのも違うし

ああ、断片しか出てこない。 ちくしょー。














ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

とはいえ、なんだか途上国への援助って、もうやめたら・・・と思い出しているわたくし。 カンボジアも、アフガニスタンも。 貧者を見殺しにするのか? という声もありますが、なんだか脱力しちゃいますがな、その「援助」がどこに流れていくかと見聞きすると。 実際に役に立つモノは送っても政府が喜ばず、歓迎されるのはどうにでも途中でごまかせる援助金とか、大型プロジェクト、とかそんなんばっか。 

援助されて当然って顔するな! 自分で立て! 働け! ベンツなんか乗ってるな! ってよく思うんですけどね。



前の日記次の日記 マケドニア日記 バックナンバー カンボジア日記

リンクフリー。 サイト上の文章・写真の無断転載・複製はお断りざます。 
Copyright reserved by Mari 2003,2004.