VARDAR
Skopjeを流れる河


2003年12月22日

あさって、マケドニア脱出。

脱出って言っちゃうよ、もお。

最初に来た時は、安全だし人はフレンドリーだし いいかも? って思ってました。

が。

最近、というより今の家に越してきてから特にですね。 マケドニアの官僚システムとか、仕事っぷりに接することが多くなりまして

きぃぃぃぃぃぃ

約束守れよ! さっさとしろよ! スタンプにこだわってんじゃねーよ!

眉間にシワがよる日々。 美容にわるーい。 胃が痛い。 健康にわるーい。

他人の国のシステムで、わたくしのビボーと健康が損なわれるのは甚だ不本意でございます。

こっちの銀行にいる友人。 スイス人で、スイスの官僚主義だって大変なもんだけどね、と言いつつ

マケドニアの銀行で、領収書を3枚出す。

1枚は顧客用。 一枚は銀行用。 もう一枚は、ファイル用(?)。

2枚で話は済むでしょ? と言ったら「3枚作るのが法で決まってます」

しかーし。 誰もその法律を知らないんだよーん。 ほんとにあるのか、そんな法?

おまけにですね。

3枚ともにいちいち銀行のスタンプを押すわけですが

「お客用はともかく、自分の銀行用にどうしてスタンプ?」

「法律で決まってます」

「・・・。」

今度そう言われたら、法務省に行って法の有無を聞いてやる、とさ。

「もうさあ、毎日そんなことばっかりで髪の毛かきむしるから、ほら、こんなに薄くなっちゃって」

ってアンタ、自分で突っ込まなくてもいいってば。

・・・確かに前から見るとかなりいい男で若々しいのに、上から見ると急に年がばれる。

けど、自分で言わなくていいって。

あーそうそう、

15日に絶対納期!の家具、来なくて(やっぱり)金曜19日にね、って約束で来なくて(またやっぱり)

まあマケドニアだし、わたし外国人だし、郷に行っては、だし、大家さんの注文だし、と控えめに我慢してきた私ですが

怒った。

家具屋に電話して

「何時来るの?」

「うー、来週・・・多分・・・」

「多分じゃなくって、月曜日、絶対! それ以上は待たない! 月曜に持ってこなかったら マケドニアの大使館や国際機関にいる外国人全部(嘘)にあんたの会社ったらひどいから絶対家具買うなってニュースレターに載せてお知らせする。 あ、メールでもね。 それから、T銀行やI銀行に、こんないい加減なビジネスしてる会社には将来の融資は無しってプレッシャーかけるから(これ実は可能かも)」

「でも注文の家具は複雑で時間がかかる・・・今は注文が多くて忙しいし」

「時間がかかるって昨日や今日の注文じゃないでしょ! (人口200万の国で注文多いたってたかが知れてるだろーが! とは流石に言えず) 先月から持ってくる持ってくるって、聞き飽きた!  月曜来なかったら注文キャンセル。 ギリシャ行ってなんか買ってくるわ。 それなら一日で済むんだから。 月曜持ってきてね!

「OK]

嫌なヤツだと思われてもいいもん。 待ちつかれたもん。 1ヵ月以上も待たせてぇ。 

待たせるなら待てって言え。 来る来るって約束違えるのが嫌なんじゃ。 

どこまでこの「脅し」が効いたか不明なんで、今日、家具屋のある町の銀行に連絡取って・・・と不穏なことを考えております。 実際銀行から電話かかったら多少はビビるじゃろ。 こーいうことってやっちゃいけないんだろうけどさ、通常のルートではモノゴトが動かず、コネを使わないといけない、というのがよく分かってきたので

ここだったら赦されるじゃろ?

という感じだす。

どうせ、不良ガイジンさ。 ほっといて。

限られたコネ使ってさえクルマ来ないし(9月から作業中)電話線も変えてくんないし

サンタさん、マケドニアに来てくれないみたいー。

マケドニア正教だから、クリスマスは1月7日。 だから24日の夜には来てくれないのぉ?

ま、24日の早朝にあたしはドイツに行くんで、サンタさん来てくれても、無人の家が待ってるだけだもんな。 

ということで、2週間半、留守します。

その間一回くらい、更新できるかな? という感じですが

一応念のため

皆様、楽しいクリスマスとよいお年を。







ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

とはいえ、なんだか途上国への援助って、もうやめたら・・・と思い出しているわたくし。 カンボジアも、アフガニスタンも。 貧者を見殺しにするのか? という声もありますが、なんだか脱力しちゃいますがな、その「援助」がどこに流れていくかと見聞きすると。 実際に役に立つモノは送っても政府が喜ばず、歓迎されるのはどうにでも途中でごまかせる援助金とか、大型プロジェクト、とかそんなんばっか。 

援助されて当然って顔するな! 自分で立て! 働け! ベンツなんか乗ってるな! ってよく思うんですけどね。

マケドニアは、やっぱりヨーロッパなんだなって感じます。 基本的に、みんな働く(でもノロイということが発覚した)。 共産圏瓦解のショック(とユーゴスラビア解体のショック)からの立ち直りが未だ必要ではありますが、一部アジアやアフリカの貧困とは一線を明らかに画しております。 それでも汚職はやっぱりあるようですがね。




前の日記次の日記 マケドニア日記 バックナンバー カンボジア日記

リンクフリー。 サイト上の文章・写真の無断転載・複製お断り。 
Copyright reserved by Mari 2003