VARDAR
Skopjeを流れる河


2003年11月25日

引っ越して3週間ちょっと。 しかしまだ家具が無いーっ。

最低ベッドはありますがな。

今月半ばに来るって話だったんですが。 予定は狂って今週末に。 しかしこれも信用できるのかどうか。

そうそう、カンボジアからの荷物はとうとう到着いたしましたわよ。 家に。 すったもんだの挙句。 税関に止められて3週間、それもやっとクリアーしたと思ったら運送会社に止められた。 スコピエ内の運賃払えってゴネられた。 カンボジアでDOOR TO DOORの運賃払ってあるっての。それも100ユーロ出せって。 きぃ。 脅迫と一緒じゃん。 荷物誘拐。 金を払え、でなければ荷物は届かないぞ。 

これもまたカンボジアと連絡をとって、払い戻してもらうってんで話はつきましたが、そしたらマケドニア側が。 

「いいけど、そっちの家まで運ぶ車がない」

なにぃー? 運送会社だろ、てめ。 箱16個だけだっつーの。 小型トラックの一つも無い運送会社かぁ? 100ユーロ取って取り逃げかい。

・・・みなさん、マケドニアに引っ越す際はINTER-EUROを使うのはやめましょーね。 と言っても、誰が引っ越すんだか。

外国人だからぼるのかと思ったけど、マケドニア人もよく同じような目にあうらしく。 買うって決めたら値段が上がったって。 もっともらしく理由をつけて。 前のはサンプルで実際の値段はほんとはもっと高い、とか、 サイズがちょっと大きくなったから高くなった、とか、云々。

モノの売り買いにしょっちゅう契約書が付き物な理由が分かってきたぞ。 

家とかクルマとか、大型のものでなくても、しょっちゅう買い物の前にまず「これを、幾ら幾らで買います」って契約書を書かないとモノが買えないそうですが、じゃないとしょっちゅうトラブルが起きるからなのだな。 信用、一切無しー。 書類の山。 そんなことやってからビジネスが上手くいかないんだっての。

アルバニア人は、「口約束」でOKだそうですよ。 日本と同じように、言ったら、信用。 いやまあ日本だって最近荒れてきてるようですが、基本的にやりますって言ったらやるのが仁義ってもんじゃないですか。 書類を何枚も用意してるより、ずっと話が早いでしょ。 アルバニア人がお金を稼ぐって、そういうとこもあるからじゃないっすか? 

そういえば日本で、外国人連れてレンタカー屋に行って、「じゃあX月X日にXXのクルマを一台お願いします」で話が終わったら

「いいのか、それで? 契約書は? サインは?」 と店の中で詰め寄られて

アンタの国と違う、すばらしー国なのよ、日本は! 信用第一なのよ! いちいちウルサイわ! と切れたのを思い出した。 予約だけだっての。 10年以上も前の話なんで、今日本でどうなのかは分かりませんが、マケドニアほど人間不信というか、書類でがんじがらめにするこたぁ無いでしょう。 

書類用意してる間に、状況はどんどん変わっていくぞ。

・・・それでクルマも買えないしっ。 もうなんだかヤになってきちゃったなぁ。 待ちくたびれ。 

しかしまあ、書類問題だけでなくとも、なんだかやる事が遅いマケドニア。 なーぜーだー。

例外的に速いものだけ列記致しましょう。

くらいかの? 速いもの。 




ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

とはいえ、なんだか途上国への援助って、もうやめたら・・・と思い出しているわたくし。 カンボジアも、アフガニスタンも。 貧者を見殺しにするのか? という声もありますが、なんだか脱力しちゃいますがな、その「援助」がどこに流れていくかと見聞きすると。 実際に役に立つモノは送っても政府が喜ばず、歓迎されるのはどうにでも途中でごまかせる援助金とか、大型プロジェクト、とかそんなんばっか。 

援助されて当然って顔するな! 自分で立て! 働け! ベンツなんか乗ってるな! ってよく思うんですけどね。

マケドニアは、やっぱりヨーロッパなんだなって感じます。 基本的に、みんな働く(でもノロイということが発覚した)。 共産圏瓦解のショック(とユーゴスラビア解体のショック)からの立ち直りが未だ必要ではありますが、一部アジアやアフリカの貧困とは一線を明らかに画しております。 それでも汚職はやっぱりあるようですがね。




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