PHIMEANAKAS。かの有名なアンコール遺跡群の一つ。
「天上の宮殿」あるいは「空中楼閣」




12月12日

おかげさまで全快しました、アメーバ赤痢.。全治1週間。って割と早いのか?

ある朝目覚めると吐き気が。昨日悪いもの食べた? でも周りはピンピンしてるしなー、と悩むまもなくトイレに駆け込む。 いきなり上から下から。 なんだこれは。 一過性の食中毒?(であってほしい)。 一応すっきりしてから安静にしてよ!とベッドにいたんですが、また1時間後には同じイベントが。 うう、ちょっとおかしいぞ。 とにかく上から下から状態だから、水分をせめて補給しなければ!と薄い紅茶を飲む。 と、これはたまらん、10分しないうちにまた上から。うえうえうえうえ。

と、こんな繰りかえしを朝から晩までやってるうちに、脱水がどんどん進んだのであります。水も入ってかないんだもんな。 飲んでもすぐ出ちゃう、というより、飲んだ数倍の水が出てくるっつーのはどういうこったい。
人間の体の8割はまさに水分なのであった。 塩をかけられたナメクジの心持。 私の体にはこんなに水があったのね!
と感動している場合か。

多少以前も覚えのある脱水症状ですが、今回のは急激にすすんだせいか、体のだるさも格別。耳は遠くなるし、動悸はするし、口は乾くし、でも何も飲めない。食えない。

明朝を待って病院に行こうかと夕方には思ってたのも、午後7時すぎには「こ、これは今行かないと、一晩吐いてる間に脱水で心臓止まるかも」と焦りが出始め、車の都合を待って医者に駆込んだのであります。

診察もそこそこに、「これは脱水がひどい」(やっぱりね!)で点滴打たれました。私の血管は細いので、針刺すのがいつも一苦労なんだけど、結構上手くやってくれました。「赤ん坊用の一番細いの使うわね」。 ありがとー。
おかげで点滴の時間はえらいかかりましたが。

血圧が40‐80っていうのもわたくし的史上2番目に低い数値でありました。 最低の記録は数年前に出した30‐50。 その時看護婦に「死にかけ?」ってつい口走ったら大笑いされた。 笑うな。 だるくて眠くて、仮死寸前だったんだぞ。

ま、早々の処置のおかげでアメーバ赤痢の症状は翌日には治まりました。 アメーバ撲滅には1週間かかったけどね。 そのクスリがまた副作用があってね、ブルーな日々でありました。 気分悪くなる、口がまずくなる。 アメーバ飼うよりマシだが。

日本ではこんな病気になれば隔離されちゃうんですか? ここでは野放しです。 だから、そこら中でみんな感染するんだな。 アメーバ感染者がレストランやらどこやらで沢山働いているということだ。

しかし、これ、「糞便を介して感染する」病気なんですぜ。 私がどうして感染したのか? 考えたくない。 気分悪ーい。 
トイレ行って手を洗わずに、食べ物なり食器なりを触ったというのが主な理由らしい。 でも、随分汚い手で触らないと駄目ってことじゃないかと推測するんですが。 ・・・うんこのついた手で触ったわね、ということになる。 うげうげうげ。

でもね、感染源は2箇所しか思い当たらないのよ。二つとも、外国人が多く行く場所で、決して私が拾い食いしたんじゃないんだから。一ヶ所なんか、その名も高きInter-Continentalよ。 星が幾つもついてるホテルよ。

カンボジアでは、星が幾つついていようと、油断は出来ないと言われた。 ああー。 インドでさえ無敵を誇ったわたくしの鉄のお腹も、カンボジアのアメーバの前にはあえなく崩れ折れたのであります。




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