VARDAR
Skopjeを流れる河


2004年1月14日

マケドニアに戻ってはや四日でございます。

ドイツより寒い。 帰ってみたら積雪してるし。

火曜以降はそれなりに晴れてやれやれ(気分的に晴れてる方が大変よろしい)ですが、雪解け半分でドロドロ。 気温は晴れてもさほど上がらないようで、半分雪が残り、半分溶けている状態です。 

マケドニア正教での「新年」は昨日あたり、の筈ですが、特にイベント無し。 

とあるマケドニア人が

「日本での1月1日はどうなの? パーティしたり花火したりするの?」

と聞くので

「日本人にとって新年は、騒ぐんじゃなくて、全て新しく、キレイに、静かに迎えるものよ」

と答えました。 そうっしょ? 違うかな。 欧米でやるようなカウントダウンで花火、道ではロケット花火、シャンペン持って大騒ぎ、あくる朝の街は花火のカスとシャンペンのビンでゴミだらけ・・・ってのじゃないでしょ。 ねえ。

ま、ともかくですね、わたくしにとっての新年は、馬鹿騒ぎよりはむしろスガスガしく、それなりに厳か(?)に迎える(迎えたい)ものですが、そのつもりで答えたら

「どうしてマケドニア人と日本人はそんなに違ってるんだ! 日本人はいつ騒いだり、遊んだりするんだ? マケドニア人は親戚や友達で集まって飲んだり食べたり大騒ぎだよ。 どうして日本人はそう遊ばず、休まずにいられるのか?」

そう聞かれた当初は「どうしてマケドニア人はそう働かずにいられるわけ?」

と聞き返しそうになりましたが(自主規制)

日本人は新年前、と後にも騒いでるもん。 忘年会と新年会がしっかりあるじゃないか。 時差の問題よ。

元旦に限って質問されたので、相手の意図が読めませんでした。 誤解されたようです。 別にいいけど。 日本人は、確かにあんたらよりずっと働きもんじゃけんね。 留守中に

家具だってちゃんと来てなかったしさあ(予測済み)

クルマの件だってまだだしさあ(これも予測済み)

去年からのモンダイを引きずるのってうーむ、なんですが、マケドニアなんだから致し方ありませんなあ (新年早々諦観しておる)。

ベオグラードにいる友達から数年ぶりのメール。 

「スコピエでの楽しみはテッサロニキだと聞きました」

スコピエ(というよりマケドニア)には何もアトラクションが無いって、遠まわしの噂よね。 マケドニア人には聞かせられない噂である。 

ま、そうかも。 しかし、テッサロニキは物価が高いのでなあ。

東京ディズニーランドに行くようなもんかも。 いや、それほどのお楽しみじゃないんだけど

コーヒー飲んで400円、ちょっとご飯で一人2000円、夕食だったら3500円、とかさ、 朝昼晩ちゃんと食べてお茶でも飲んでたら食費で一人一万円弱。

テッサロニキとディズニーランドの物価は似ている。 という点。

今日知り合ったギリシャ人はテッサロニキ出身で

「今年はもっと物価が上がるわよぉ」とのこと。

「アテネでオリンピックがあるからね」

そうなの? そんなことがあっていいのか? もう十分高いのに。 そんなの

東京オリンピックがあるから、札幌で物価があがる・・・ってのに近いような気がするんですけどね。

ギリシャ経済の仕組みが不明である。 しかしながら、マケドニア経済の仕組みはもっと不明なのであるが。






ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

とはいえ、なんだか途上国への援助って、もうやめたら・・・と思い出しているわたくし。 カンボジアも、アフガニスタンも。 貧者を見殺しにするのか? という声もありますが、なんだか脱力しちゃいますがな、その「援助」がどこに流れていくかと見聞きすると。 実際に役に立つモノは送っても政府が喜ばず、歓迎されるのはどうにでも途中でごまかせる援助金とか、大型プロジェクト、とかそんなんばっか。 

援助されて当然って顔するな! 自分で立て! 働け! ベンツなんか乗ってるな! ってよく思うんですけどね。



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