VARDAR
Skopjeを流れる河


2003年9月24日

連続小春日和

少し気候が持ち直し。 夏再来。 までいかなくても連日25度程度。 よろしきかな。

これも今日で終わり、明日からまたちょびっと涼しくなって20度程度のようですが、まあ20度なら、許す。 夜が寒いのは仕方が無い(諦観)。

で、ちょうど気候もよろしいしってんで、週末オフリド湖に行ってきました。 LAKE OHRID。 地元の人がいうと、オーリッドって聞こえる。 Hが殆ど発音されない。

そんなことはまあよろしい。 UNESCOの世界遺産です。 湖だけど。 わたくしの行くところ、世界遺産あり。  世界遺産認定の理由は

ヨーロッパ最古で、最標高にあって、水が綺麗で・・・最深、は理由に入っていたか? 深さ290m。 標高790m。 流入する川がなくて、水源は隣にある小さな泉(とはいえ水量は豊か。 勢いのいい川のように湖に水が流れ込んでいます)に頼っているので、生態系が変わることなく昔々からそのまま保たれている、のです。 マス(TROUT)が有名で、「生きた化石」なんだって。 シーラカンスほどではないにしろ、昔からその形を変えずにいるから。 でも、食っちゃいました、今回。 いいのか、生きた化石を食して。 湖周辺ではそのマスを食べさせるのが売りのレストランがいくつか。 禁漁ってこともないようです。 ただ、

オフリド湖も他の「名所」同様、環境汚染が始まっておりましてな。 流入流出河川がないのがアダ。 湖全体の水が入れ替わるのに60年かかる、ってことは一回汚れたらもう簡単に綺麗にならない。  湖は大きい(30kmx20km)のでまだ汚れは目立ちませんが、そのマスの数の減少のように、徐々に生態系にダメージが現れているようです。  湖の岸なんか、けっこう汚れてるから。 ごみを捨てるな、ゴミを。 ペットボトルとか、お菓子の袋とか。

オフリド湖危機!の話はここに載ってます(英語)のでよろしければ。

スコピエからは車で2時間ちょっと。 山を二つ越えて行きます。 マケドニアも山がちな国なのであった。 この小さな国に、2000mを越える場所が34箇所。 山ばっかりですな。

その大きさを忘れて山あいの、なんだか小さくて綺麗な湖、を想像していたんですが、大きかった。 水平線の向こうがかすんでます。 湖西側はもうアルバニア領。 信州の諏訪湖に似てる、かな? 

オフリドの街(中心地の名前もオフリド)自体はスコピエを小さくしたような、でも湖の岸辺はどこか地中海の小さなリゾート、とほぼ同じ。 カフェが並び、石畳で、水が見えて。 

ユーゴスラビア解体前は、ヨーロッパで人気のリゾートだったとか。 地中海より安くていいってんで、旧共産圏だけでなく、西側からも沢山観光客が来ていたそうです。 今はちょっと、下火。 マケドニア自体の知名度も低いし。

でも日本人観光客はいましたよー。 うん。 驚いた。

自分が居るのに驚くことはないようなものだが、こんなとこ、いないだろ、と思っていたのに5人は、見た。 私が入ったレストランにも、1時間前には団体がいたよ、と言われたし。  侮るべからず日本人。 普通のヨーロッパには行き飽きているのだな。

少し、ホコリっぽいスコピエに疲れたときに行く場所としてお勧めかも。 オフリドに行く中間地点に、スキーが出来る場所があって、そこは夏も実はヨロシイ、という話なので、またそのうち挑戦いたしましょう。 紅葉がきれいかも。


 丘の上から望むオフリド湖。
かすんでいる向こうはもうアルバニア。
















 こんなでっかいマス。
 これが「生きた化石」なんですが
 二匹で3.5kgありました。
 おいしく頂きました。 
 合掌。

もっと小ぶりなのも当然いる筈ですが
人数が多かったのと、外国人だったから?
大きいのが二匹顔見世に参りましてよ。
身はピンクで、ちょっとサーモン的。







そのうち写真はまとめてギャラリーに・・・予定。



ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

とはいえ、なんだか途上国への援助って、もうやめたら・・・と思い出しているわたくし。 カンボジアも、アフガニスタンも。 貧者を見殺しにするのか? という声もありますが、なんだか脱力しちゃいますがな、その「援助」がどこに流れていくかと見聞きすると。 実際に役に立つモノ(中古の衣料とか、文房具とか、地味な援助ね)は送っても政府が喜ばず、歓迎されるのはどうにでも途中でごまかせる援助金とか、大型プロジェクト、とかそんなんばっか。 

援助されて当然って顔するな! 自分で立て! 働け! ベンツなんか乗ってるな! ってよく思うんですけどね。

マケドニアは、やっぱりヨーロッパなんだなって感じます。 基本的に、みんな働く。 共産圏瓦解のショック(とユーゴスラビア解体のショック)からの立ち直りが未だ必要ではありますが、一部アジアやアフリカの貧困とは一線を明らかに画しております。 




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