Phimeanakas, diary in Cambodia

PHIMEANAKAS。かの有名なアンコール遺跡群の一つ。
「天上の宮殿」あるいは「空中楼閣」

6月21日

あらっ。ボケボケしていたら前回の日記からもう2週間たっておりました。毎度のことではありますが、このページによく来てくださる方、すいませんです。　なんだか雑事が多くてねー。はい。言い訳です。すいません。

そうそう、前回書いた東京で行われた援助国会議、結局(？)カンボジアには前年をはるかに上回る6億ドルが割り当てられることになりました。　ううーん。いいのか？　なんか、この国でまたベンツやランドローバーが増えるだけのような気がするんですけど。無駄遣いされないように、きっちり監視しなきゃあー。

今日はなにやら少々腹ただしき事多し。　っていっつも怒ってるじゃん、と言われたことがありますから、今日もと書きかえるべきでしょうか。

その１。知り合いのカンボジア女性。ダンナも子供もいるのに、周りの外国人（特に男）には「私は独身で、貧乏で、お母さんや妹を養わないといけないの。兄（ほんとはダンナ）も大学に行きたがってるし・・・」というのがいつもの台詞。　最近妊娠したのが分かって、今までは何度も堕胎（カンボジアでは簡単に出来ます。ただし、衛生状態や母体のリスクは考慮されておりません）していたけれど、今回はナニを思ったか産むことに決めたようです。　しかし、結婚せずに妊娠するっていうのはカンボジアでは非常に評価が低いわけで。　どうする？　

で、彼女は「来月結婚します。お母さんが決めた相手なの・・・」ってまた言いふらしておる。　でも相手はあんたの｢兄」だろーが。人に見せられないでしょう。どうするんだ。そしたら「夫はシェムリアップにいるから同居できないの」　じゃあ結婚式の写真見せてよ。「貧乏だから写真も撮れないの・・・」　ああそうかい。　もおいいから
「いやー、兄じゃなくて実はダンナだったのよお。なんか、打ち明けられなくってさあ」って言えばいいのに。

まあ私に実害はないが、見ててイライラするんざますよ。

その２。明日、秋篠宮夫妻のカンボジア訪問ということで、カンボジア在留邦人の「御接見」をされるそうなんです。それでまあレセプションが開かれるんですが、その件でかかってきた電話がナニやらむかついた。　いや、どーでもいいことなんだが。　いかにもアンタは民間人、私は在外公館で働くエライ人って態度で。　あーそうかい。　1ヶ月前から現地雇いで働き出しただけじゃん、あんたってば。　結構いるけどね、こういう人。権威権力にあこがれるタイプで、つい虎の威を借る狐になってしまうの。　

「ああ、じゃあ明日XXさんにも会場でお会いできるかしら？」というわたくしの社交辞令に「あっ、わたくしは大使館側の人間ですので、そういう席には・・・別の機会に皇太子夫妻と・・・うふふ」だと。　そーかい。　秋篠宮夫妻と、でしょ。　間違えるなよ。　社交辞令で聞いてるだけなんだってば。

ドレスコードの件でも「平服」だっつーから、つい「ああ、でも日本の方はちょっとオーバードレスぎみになりますよね」と、まあこれは私も悪い、言わずもがなのことをつい言ってしまったが（彼女とは面識があるし、配偶者が日本人じゃないから話が通じるかな、と思った私のミス）　「ああ、でもこれは皇室の方の『平服』ということですから・・・」　？？？　思わず毒気を抜かれて「はぁ。」と言ってしまった。　国際的なプロトコールでの平服は、Informalってことで、当然カジュアルではありませんが、男性は普通のスーツ、女性はそれに順ずる服。それなのに「カンボジアのシルクで作ったスーツとか」なんて言うなよ。　いやまあそれもデザインと模様次第だけどさ、ドレスコードがあるのにやりすぎ（着飾りすぎ）も失礼ざんしょ。　素材も限定されてはおりません。　大体皇室のプロトコールだって、英国王室と殆ど同じではありませんでしたかしら？

いかにも私がそーいうレセプションに出たことがないような口ぶりで色々教えてくださるのはいいのですが、間違いを言うな、間違いを。　出たことないのは、そっちだろーっ。　私はリトアニア時代に修行をしておりますのよ。　各国大使のレセプションやらディナーやらであの頃は忙しくしておりましたのよ。　夜だけは。　・・・他の人達にもウソを教えてないだろーな・・・。不安。　それでみんな着飾りすぎになるのかしらん。　やりすぎも失礼にあたるのだが、それよりカジュアルすぎる服を着てこられるよりマシ、という判断が後ろにあるのでしょーか。

他の国のレセプションであれば簡単なのに。そーいう変なこという人いないし。　押さえるとこだけ押さえておけば、あとはＯＫだし。　なんで自国のレセプションが一番面倒なんじゃ。　大体招待が火曜日の午後に来て、水曜日昼までご連絡下さい、っつーのもあまり聞いたことがない。　R.S.V.P.ならもっと前に招待状なりを送るべきであります。

とまあこんなで怒ったりするのも私の見栄というか、変なプライド（？）なんだろうけど、やっぱり見下げられるのは嫌じゃ。　特に訳のわからん人間に。まあ、そういうことするのは訳のわからん人間が殆どだな。　ものの分かった人は謙虚だし、最初から居丈高には出ないものです。　

なんか、こういうことにあうと、どっと疲れるのだ。　大人であれば、忘れてあははと笑ってるべきなんでしょうが、私、どうも人間が丸く出来てはおりませんのでね、つい「おのれー、その嘘くせぇ鼻っ柱をへし折ってくれるわ！」と思ってしまいます。　死んで絶対天国行けないタイプ。　

あー随分悪口かいちゃったざますね。　本人読むかなあ。　まあいいや、それでも。　ほんとのことだもーん。私の人生は大体がこういう開き直りで成り立っておるのである。

他で怒ってたこと、忘れちゃったわ。

あ、死んだらで思い出した。　突然事故死したりすると、自分が死んだことを知らなくてそのまま地縛霊なりになっちゃうんですか？　交番前でトラックにはねられて即死した警官が、死後も気づかずにその交番で勤務してたって・・・。　私は例え今死んでもユーレイになる気は毛頭ありませんが、自分が気づかなかったらどーしよお！　神サマお願いです、私をカンボジアの地で地縛霊にはしないでください、誰か死んだってちゃんと私に教えて下さいーっ。　

というのが目下のわたくしの懸念であります。　いやー、交通事故とか、手榴弾爆発とか多いし。　こんだけ悪口書いたらそれこそ手榴弾投げられるかもしれないしーっ。（なら書くな。　しかし、書かずにはおれん。）　墓穴を掘るとはこういうことなのでありましょうか。