PHIMEANAKAS。かの有名なアンコール遺跡群の一つ。
「天上の宮殿」あるいは「空中楼閣」




5月3日

日本はゴールデンウィークまっさかりですね。 みなさんどこかに行かれました? っていうか今留守にしててインターネットなんか見ない人多いのかな?

カンボジアは当然ゴールデンウィークなんかではありませんが、でも祝日が多い。5月1日はメーデーでしょ。7日は雨安居入り(何だそれは? なにやら暦と関係あるらしい。満月だし。雨季の始まりってことかい?)で休み、11日は鍬入れ記念日でまた休み。 鍬(くわ)入れは、国王が水牛につけたスキで田を耕す(勿論、象徴的に形だけですが)らしいです。 農耕民族なんだなあ、やっぱり。 日本でも天皇が田植えの真似事をされたりしなかったっけ? 

カンボジアでは数えでトシをいうので、シアヌーク国王は今年80歳ということです。80(満で79歳)というより若く見えますが、ガンにも前かかったし、次の国王は誰? とみんなひそかに思ってます。 政治的に活発なラナリット殿下は第一王子じゃないし、モニレス王妃の子供ではないし(側室、というか、他の奥さん達が5人くらい居たはず)実はパリに第一王子にあたる人がいるそうですが、彼は王様になんかなりたくないらしい。 政治に興味が無い(というより、巻き込まれたくないんでしょうね、政争に)人なので、お飾り王様としてフンセン首相が大歓迎する人材なのですが。 モニレス王妃が女王になる、という噂も聞きましたが、王妃が女王に、というのは前例が無いらしい。

来年はまた選挙があるし、一荒れありそうです。 困った困った。 平和的にやってくれればいいんですけどね、先週だって野党の誰やらの車にロケット弾が撃ちこまれてるし。 

あれ? 誰と話してたんだっけ。 あ、ここに2年住んでるドイツ人とだ。彼の奥さんはカンボジア人で、ポルポト時代は日本にいたという、運の良い高級官僚家族の出身で。 

この国で何かよいことをしたい、と思っても、フンセン(とその周辺)の意向にそむくことになれば殺される。だから、だれもそんな無謀なことしないよという悲観論。。

賄賂汚職もひどいけれど、彼らはもういい加減取れるだけ取って大金持ちだから、そろそろカネ集めにも飽きてくれれば汚職の程度も落ちつくのでは? という希望的観測。

カネと力のある官僚の子弟は、やりたい放題怖いもの無しだから、君子危うきに近寄らずが一番だというアドバイス。(人を車でひき殺しても200ドル程度で済むからって・・・外国人だと2000ドルは払わされる)

ま、そんなのを色々話してくれました。

彼は、全般的にこの国の将来を楽観的に見ているそうですが(だから家を買って住みついた)、法の施行がしっかりされないのが一番の気がかりだそう。 法の執行、というよりは、正義の有る無しというべきか。 気まぐれに人を殺しても、銃を街中で発砲しても、コネとお金があればおとがめ無しっていうのが、最悪。

そういや年末に日本人を刺して重傷を負わせたフンセン首相の甥! まだ、というより、当然捕まってません。 警察も報復が怖くて手が出せない。 って、それでいいのか、カンボジア!

日本政府もさあ、黙ってお金ばっか出してないで、その辺をきっちりつついて欲しいわよね。自国民が死ぬような傷を負わされて、(それが正当防衛ならまだしも)犯人も判明してるのに首相の甥だから仕方ないよねって、人の税金勝手に放出するな。

田中さんが外務大臣になったけど、どれくらいのこと、出来るんでしょうか。お手並み拝見。省内では身内どうしかばいあって、なかなか大変そうだけどね。小泉政権があるうちに、多少の大掃除をして欲しいものです。

森さんがあれだけ絶不調だったのに以外に長持ちしたのは、やっぱり何もしなかったからかも。実は。そら、失言とかは沢山あったけど、効果的な政策、とか、なんにもなかったでしょ。 効果的というのは、国民の耳に痛い政策ということで、そら、森さん、怖くてそんなの手が出せなかっただろうなあ。小泉さんも今スゴイ支持率だけど、期待感が大きいだけ、皆にがっかりされると(でも大多数ががっかりするようなことしないと日本の財政赤字ってなんともならない)すぐ終わっちゃいそうだし。

ゴールデンウィークらしからぬ話に終始しましたが、カンボジアだもん、許せ。



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