Phimeanakas, diary in Cambodia

PHIMEANAKAS。かの有名なアンコール遺跡群の一つ。
「天上の宮殿」あるいは「空中楼閣」

3月9日

乾季の暑季で、雨は殆ど降らないはずなのに、ここ数日毎夕、雷雨。決まって5時頃に黒い雲がやってきて、一雨降らす。昼間の暑さがこれで多少やわらぐのは確かですが、冷えて病気になる人も多い、急な雨。

隣人は昨日結婚披露宴をやっていた。なんと、家の前の公道に砂利を敷いて、テントを建てて、テーブル椅子を並べ衝立まで設置。　あのー、この道行き止まりなんで、そこブロックされるとうちの車が出られないんですけどー。前日から用意して、当日は昼過ぎから夜12時まで、どんちゃんどんちゃん。ライブ演奏付き。

家で披露宴をやる人は、大概レストランやらの時間制限をきらってのことだと聞いて、夜が明けるまでどんちゃんするのかと心の準備をしていたところなので、０時終了は意外でした。　さすが、軍のおっさん。その辺はきっちりするのか。　公道使って堂々とパーティするとこも、軍のエライ人ならではかも。

そうなの、隣近所の豪華な家3軒とも、軍の高級幹部がお住みになられてるんですのよ。　何時の間にー。　中国人だの外国人だのって噂は嘘だったのか。　軍人かー。　ううーん。　ということは、今のところ治安としては安心していいのかな。ただクーデターなんか起こるとマズイよなあ。ロケット弾とか間違えて撃ちこまれそうだ。桑原桑原。

今日の新聞で、日本がカンボジアの洪水被害(去年10月）に対する援助として、950万ドル拠出するとありました。またか。日本がお金を出すって記事、10日に１度は見ているような気がするぞ。確かにこの国は色々援助が必要ですが、なんか、それこそ湯水のような援助金。　誰のお金だい。　機密費同様、いい加減な使い方で終わらせないでよね。　どうせ誰かのベンツになったり、愛人宅になったりするんだ。

なんだかねー、周りに援助関係の人間沢山いて、結構一生懸命やってる人も沢山いるの。非カンボジア人でね。　そういう人と会った帰り道に、偉そうにサイレン鳴らしてライト点滅させて、猛スピードでメインストリートを高級車連ねて通り過ぎてく｢政府要人」を見ると、「あんたってば、何様？」って石投げたくなる。　そんな金あるなら自国民のために使えよー。　いっつも援助援助ってうるさく言うなら、まず自腹切れ。馬鹿もの。

大体、援助が入ってる国って、貧富の格差が大きいだけで、富裕層は日本人なんか足元にも及ばない暮らしをしてるんだ。フィリピンのエストラーダも何十億ためこんだって。　自分達の金を先に使え。

この国の首相もねー、言いたい放題だし。とあるNGOの出したレポートを「私の政権転覆を狙っている！」と断罪して、カンボジアから出てけ、なんて言うし。違法な森林伐採に政府の人間が絡んでるってレポートじゃないか。真実でしょ。なんでもすぐ自分の敵だと思うんだから。後ろぐらいところのある人間って、やーね。　先日も｢外国がカンボジアの文化を盗んでいる」なんてコメント。なにかと思えば、貴重な文化遺跡（アンコールワット近辺の遺物とかね）を買う外国人が悪いっての。　需要があっての供給か？　供給があるからこその需要か？　ええ？　確かに金に糸目をつけず、アンティークを買う外国人は悪うございます。　でも売るあんたも悪い。　人のせいばかりにするな。

おっと、あんまり首相の悪口を書くと、何されるか分からないから、この辺で。　首相たって、独裁者だもんな。　どこかの国の、不信任案否決なのにその後すぐ引きずり下ろされそうな首相とは大違いでございます。