Phimeanakas, diary in Cambodia

PHIMEANAKAS。かの有名なアンコール遺跡群の一つ。
「天上の宮殿」あるいは「空中楼閣」

2月26日

また調子悪ーい、かな？　昨夜気分が悪くてちょびっと戻して、なんか寒気もしたのでまたもや食中毒か？　でもこれはアメーバじゃないよな、とドキドキ。　幸い朝には持ちなおし。なんだったんだ。その前日は、House Warming Party(まあ、引っ越し祝いですわ）でかなり飲んだので、少し二日酔い気味ではあったのですがな。

そのパーティではなんだか大笑いしてたなあ。そんなに大した話をしてたわけではないのだが、あれも酔っ払いのせいでしょうか。よく巨大な立体駐車場で自分の車をどこに止めたか忘れた、とかの話から、自分の車のナンバーも覚えてなくて、秘書に問い合わせたとか（それも、マネージメントの何たるかをレクチャーしてるとこだったので大恥だったという）運転手付きの車を雇って出かけたはいいけれど、運転手の名前もなんにも覚えてなくて、仕事を終えて出てきたら車も彼も見つからなかった(見つけられなかった、だな、正しくは）とか、そんなこと。

１人は自分の車のバッテリーがどうもいけなくなったので、ディーラーに買いに行った時
「それで奥様、車の名前は？」と聞かれて
｢私は車なんかに名前をつけませんよっ！」と言い返してしまったんだと。
車種だよ、車種！　
まー人によっては「可愛いアルマ」とか、「行け行けルドルフ」とか付けてるのかもしれないし
それでつい「私の車は『レオナルドちゃん』なの、きゃっ」なんて返事しちゃう方が恥ずかしいか。

ま、馬鹿話に終始したのであった。

ところで。

まだまだ日本人では少ないでしょうが、カンボジアに来て養子縁組をしていく欧米人が増えています。去年は５００組近く成立したとか。ある意味、孤児の子たちにはチャンスが与えられるのだから非難することではないのですが、それをビジネスにしている｢自称孤児院」とか、書類を出すのにワイロを要求する役人とかがいるんですな(ロシアやルーマニア辺りもご同様）。路上で困っている母親から赤ん坊を買い上げたりもするらしい。そのまま死なすよりずっと人道的だと言うのでしょうが。

知人も、２人養子にしているのですが、２人目の女の子の養子縁組成立に必要な書類が１年たっても発行されない。かなり高位の役人がストップをかけているからで、理由は当然、賄賂が欲しいということで。只その役人としても、知人がカンボジア政府にかなり深く関わりがあるだけに、｢賄賂よこせ」とは言いにくいらしく、そこあまあ、その、ねえ、察してくださいよ、というとこらしい。知人の方は、賄賂を払いたくないし（ケチなのではなく、ポリシーとして）、自分としてもお金を出したことで外交的に問題が出ても困る、という立場なので動きが取れない状態。今はその高官よりも上の人間に働きかけてみようと動き出したようですが、そこでもまた「貸し借り」の話になるのではないでしょうかね？

ほーんと、汚職しか存在してないようなこの国。

今月、とある地方で農民を対象としたローンの回収がありまして。一軒一軒の額は少なくても、まあトータルにすると3,000ドルで、田舎であれば数年安楽に暮らせるような金額であります。これが、バイクで輸送途中で武装した男二人に強奪されたっていうんだな。ふーん。でも、村内で知られている回収日よりも早く集金が終わっていて、その輸送日時を一体誰が知っていたのか？　という話から始まり、どうも、話のつじつまが合わないことが多すぎまして。　警察のリポートと、オフィスからのリポートも食い違ってるし。目撃者も当事者達だけだし。

くさいぞぉ。

自分達で山分けしたなあ。

小さい共同体だから、今ごろ派手にお金を使ってる人間なんかすぐ見つかるぞ。　家を建て増したり、バイクを買ったり。賞金500ドルで、すぐ密告者が出るんじゃなかろうか。

去年も、偽の債権者名を連ねて借りたお金を持ち逃げしたスタッフがいたし、でもかなり時間がたつまで発覚しなかったのは、やっぱり周りが一枚二枚も噛んでるからでー。

どうせ人のお金だからって。日本で外務省で機密費でみんなも飲み食いしたから黙ってたのと同じー。

汚い役人根性はどこの国でも同じ？　３代先まで祟る、じゃなくて、ペナルティがある、くらいにしないと駄目か？　中国あたりだと、死刑にもなっちゃうけどね。せめて子々孫々にまで、横領分は払いつづけるくらいにしないと。