Information about Lithuania

Revised on 11 November 97
１９９７年のものですから、情報ははっきり言って古くなってます。
特に物価、ホテル、レストランなど。
一応参考までに。

地理 (地図付けましたよ)	通貨・物価	言葉
大事な日	食事	気候
市内みどころ	お薦めレストラン	お薦めレストラン２
ホテル	ビザ	電話
お土産
危ない！＆立腹！	危ない！その２	危ない！その３
私的予防法	リトアニアの人々	リトアニアの人々２
歴史	国旗	東欧・旧ソ連を旅する方

後日付記

97年以降私はリトアニアを訪れておりませんので、正直物価、治安、ホテル、レストランの状況など、どうなっているのか一般の方同様に不明です。あちらにいた友人達も殆ど国を離れるか、音信不通になってしまいました。(音信不通なのはこちらが引っ越しが多いとか、まあ筆不精であったとかが理由ですが）　私的推測として敢えて申し上げれば、恐らく物価は上昇、ホテル、レストランの数も増え、治安は良くなっているのではないでしょうか？　リトアニアから特にニュースが流れないということは、政治的に安定しているということで、まあ、ニュースが無いのは良いニュース、ということです。観光客狙いの犯罪はあるのでしょうが、それはどこの国でも同じことですから。

地理

北緯５５度。といってもピンと来ないですよね。水平に目をやれば、モスクワ・コペンハーゲンなんかも同じような緯度に位置しています。東経は２５度、これをずっと南下するとエジプトとシリアの国境あたり。ですからここからエジプトに旅行すると、時差が無いんです。ちょっと不思議―。こんなに気候が違うのに。

バルト海に面したバルト三国、エストニア・ラトビア・リトアニアの順に北から並んでいます。バルト三国中で最大の国（65,300 k㎡）, 人口も最大（約３７０万人）です。東西３５０ｋｍｘ南北２００ｋｍの大きさを想像してみて下さい。西側にバルト海があります。海に面した南西の土地は、いまだに飛び地のロシア領。（カリニングラード）リトアニアが国境を接するのは、ポーランド・ベラルーシ・ラトビア・ロシア(カリニングラードのお陰で)の四つ。

カリニングラードは何故かロシアの飛び地。昔はプロシャ領だったので、カリニングラードに御先祖がいたというドイツ人を何人か知っています。やっぱりヨーロッパは大陸、陸続きの国々なのであった。

首都はヴィリニュス (人口６０万)。ベラルーシの国境から約４０ｋｍ、リトアニアの中でもかなり東寄りに位置しています。第二の都市カウナスが以前はリトアニアの首都でした。｢日本のシンドラー｣杉原千畝氏が日本領事だったのも、カウナスでのことです。

わたくし手製の地図が見たい方は、こちらをどうぞ。

通貨・物価

リタス。常に４リタ＝１ドルです。１リタス＝１００センタ

１９９４年に比べると随分物価も高くなったような気がしますが、例えば

パン一つ	２リタ前後
お米(フランスから輸入) １キロ	７リタ
牛肉１キロ	１８―２４リタ (スーパーで。市場ならもっと安い筈)
玉ねぎ１キロ	２リタ
冷凍エビ１キロ	６０ ― １００リタ
パプリカ（赤ピーマン）１キロ	２４リタ
トロリーバス回数券一枚	６０センタ
ハンガリーあたりのワイン一本	１２リタ
高級レストランで頼むワイン１本	３００リタ（より上）
安いカフェでコーヒー一杯	８０センタ
近所のＰＵＢでの一食	１０－１５リタ
ヴィリニュス１（？）のレストランで一食	１５０ ― ２５０リタ
ヴィロンホテル・ヘルスクラブ一年会員	２６００リタ

こんな感じでしょうか。

平均月収は、公称３００リタ程度という話ですが、その割に良い車が走ってるし、高い服は売れてるようだし。どうも税金のかからない収入のある人が多いようです。あと、貯蓄率は低い、というか、宵越しの金は持たねぇ江戸っ子流なんですよ。使っちゃうんだもん。

言葉

リトアニア語。２年住んでても、ちょっと…。やる気が無い（言い訳）っていうのもあるんですが。

ソ連でしたから、ロシア語はみんな喋れるし、ポーランド語もかなり通じるようです。お年寄りはドイツ語を学校で習っていたので話せる人が結構います。最近は、英語が人気。もともと数か国語操っている人たちだから、言語習得は日本人よりずっと早いみたい。街でも英語がかなり通じるようになりました。フランス語・ドイツ語もかなり、でもまだ英語程ではありません。

ローマ字読みで発音して大体ＯＫの筈です。フォントの関係ですべてのアクセント付文字が出せなくてごめんなさい。 š は「しゅ」、 éは「え」と「あ」の中間。

Ｌｉｅｔｕｖａ	リトアニア (りえとぅば、と読んでね) 日本がＪａｐａｎと言われるのと同じで、リトアニアって英語読みなんです。
Laba diena	こんにちは
Ｖｉｓｏｇｅｒｏ／Ｉｋｉ	さようなら／またね
Ａｃｉｕ	ありがとう
Ｇｅｒａｉ	ＯＫ
Ｔａｉｐ／Ｎｅ	はい／いいえ
Ａš ｅｓｕｊａｐｏｎａｓ（ｊａｐｏｎè）	私は日本人(女性)です
Ｋａｖｏｓｐｒａšａｕ	コーヒーください
Ｐａｌａｕｋｔｒｕｐｕｔｉ	ちょっと待って
Ａš myliu tave	勿論これは、あいしてる、って意味。相手に分からないだろうからって言い散らさないように。
	そのうちいつか
ＡｒｔｕｖｅｓｉｍａｎｅＡｒｔｕｔｅｋéｓｉｕｚｍａｎｅｓ	男性から女性へ女性から男性へ。でもこれ一生の(一応)問題だから、軽々しく言わないように。

大事な日

クリスマス(１２月２４日)とイースター(３月下旬か４月上旬の日曜日。年によって変わります)。カトリック教国だから。ロシア人はロシア正教の、約一週間遅れの暦でこれらの日を祝います。ヴィリニュスではイースター前、３月４日(前後の週末)にはイースター用のお飾り（とその他色々）を売る市が立ちます。ドライフラワーを棒に付けた、細長い箒のような…でもカラフルで、まだ花の無い季節に出るものですから、人々にとって心浮き立つ季節の印なんでしょうね。

１１月１日。お盆みたいなもので、みんなお墓にいってお掃除して、花を供えキャンドルを点します。休日。

２月１６日。独立記念日。１９１８年の独立で、ソ連からの独立（１９９０年３月１１日）は「独立回復の宣言」がなされた日だそうです。実際は１９９１年まで時間がかかったし。９１年１月１３日も、ソ連軍侵攻で１３人（後で１４人に増えた）の犠牲者を出した日として記念日になっています。

食事

主食はパン(ライ麦のが多いです。黒っぽいの)、ジャガイモ。豚肉、玉ねぎ、キャベツ、赤カブあたりが欠かせない材料。リトアニアのごはんは、とにかくヘビーです。ドイツ料理にも似ているような…

寒い、農耕国ですからね、まず力が付くものを食べなければ。だから豚もラードなんか沢山使って、ジャガイモも沢山、サワークリームで味付けして。赤カブのスープはサワークリームを使ってピンク色でなかなかです(味も)。ツェッペリナイってあるんですけどね、ツェッペリン号ってあったでしょ、飛行船の。あれに似せた形に（ラグビーボール型だ）でっかいジャガイモ団子を作って、中にはミンチか、マッシュルームか、チーズ。名物料理だけど、ヘビー。ダイエットしてたら絶対食べちゃ駄目。

ジャガイモのパンケーキもよくみんな食べてる。すり下ろしたじゃがいもを油で揚げるのですが、これにサワークリームあるいは、蜂蜜を入れた溶かしバターをかけて食べます。これまたヘビー。

グリーンピース、ピクルス、ジャガイモ、人参、ハムをマヨネーズであえた“ＷｈｉｔｅＳａｌａｄ”も良く出るけれど、これはもしかしてロシア料理？

他のロシア料理に、チキンキエフ、ボルシチ、ビーフストロガノフもよく出ます。

魚は… 海はあるけど、薫製を食べる人の方が多いようで、勿体無い。鮮魚なら鯉かな。淡水魚が多いので、私はどーも、ちょっと。

辛いものは全然食べない人たちなので、下手にカレーなんか作って辛口にしちゃうと、みんなを泣かせる羽目になります。今度インド料理屋が開くっていうけど、どうなることやら。

気候

夏は３０度を超え、冬は下手すると零下３０度。６０度の差とは、なかなかきつい気候です。

ただ３０度を超えることは珍しいようで、今まではそれほど暑くなかったとか。近年の世界的異常気象にリトアニアも影響されているということ。ほんとは２５度程度らしい。でも湿度が低いので、日本の高原の夏みたいで、割としのぎやすい(私には)。

それに夏は短いので、半袖を着ていられるのは１ヶ月、２ヶ月あるかないか、という感じです。夜は冷えますしね、結構。

今年(９７年)の冬は比較的楽、年末に零下３０度になったようですが、それ以降は零下１５度、最近は零度前後。前の冬は１１月から４月の頭まで、ずっと街が雪と氷に覆われていて最低でした。寒かったし。でも零下２０度以下だと風邪の菌もサバイバルしにくいようで、今、この冬の方がインフルエンザが流行っていて大変。

外が寒くても屋内はセントラルヒーティングなので、日本の冬より楽なくらいですが、自分で調節できない市からの供給なので、寒くなる１０月と、暖かくなるかな？という４月あたり、最低です。暖房切られてしまうから。この前は冬のさなかというのにいきなり一日ヒーティング無しで、焦ってしまった。｢切りますよ｣なんてお知らせも無かったし、「始まります」のお知らせも無し。まあこれは停電・断水の時も同じパターンなので、あきらめるしかないようです。

市内みどころ

カテドラル、（とその横にある時計塔）。フォトギャラリーにカテドラル、入ってます。

去年、屋上に３聖人の像が復元・設置されました。過去、ソビエトに撤去されちゃったものなので、この３聖人の復活は、リトアニアの自由・独立回復の象徴でもあるのです。

カテドラル裏にあるゲジミノ・タワー(俗称？みんなはこう呼んでるけど、英語での正式名称は、"Vilnius Higher Castle Museum")。屋上からの旧市街と新市街の眺望がお薦め。晴れた日に是非のぼってみて。

博物館になっています。ヴィリニュスの古い地図や、甲冑や、大砲なんか展示中。

旧市街南端の、暁の門（Ausros Vartai）。黒い聖母マリアのイコンがあります。「奇跡」の場所。特に、足の悪い人に。でも、病気に悩む人は足に限らずお願いしているみたい。

いまではヴィリニュスで唯一現存する城門。

数ある教会のなかでもお薦めなのは；
- 聖霊教会 (Church of Holy Spirit/ Sventos Dvasios Baznycia)。内装がヴィリニュス１ではないかと。バロックです。ポーランド系クリスチャンが集まる教会で、ミサの数も多いので、中には入れたり入れなかったり。それでもトライしてみる価値は絶対です。
上の聖霊教会に運悪く入れなかったら、ヴィリニュス大学内の聖ヨハネ教会（St. John's Church/ Sv. Jono Baznycia）に行きましょう。博物館なのでミサを行っている教会よりも入りやすいでしょう。ここもバロック。

聖ペテロ・パウロ教会（St.Peter & Paul's Church/ Sv. Petro ir Povilo Baznycia）。ここもバロック。でも、他が大抵金・ピンク・白・ブルーの組み合わせなのに、この教会は白亜の内装。そのかわり（？）２０００もの彫像が天井・壁を覆っているのです。旧市街からはちょっと遠いけど、足を延ばしてみて。

聖アン教会（St. Anne's Church/ Sv. Onos Baznycia）。外装が他と異なり、ゴシックです。かのフランス皇帝ナポレオンが賞賛したというお話(彼、ヴィリニュスに来てるんですよ)。写真がフォトギャラリーに入ってます。

ＫＧＢ博物館。私はまだ行っていません。ガイドの人は実際そこに拘留されていた人だそうで、説明はリトアニア語あるいはロシア語で行われます。

かなり大きなユダヤ人コミュニティがヴィリニュスにもあったそうで、関連博物館も３つほど。但し、これも歴史の関係で、大量虐殺の記録を避けては通れません。

フランク・ザッパの胸像。なぜ、ヴィリニュスに？彼はリトアニアに何の関係も無いのですが、どうも芸術関係でザッパを尊敬するヒトがいたようです。愛情表現みたいなもんだ。

その他、博物館も色々。アートギャラリーも旧市街に沢山あります。旧市街は歩いてまわれる大きさなので１日ぶらぶらするのもよいでしょう。ちょっと慣れたら地図も要りませんよ。

お薦めレストラン

一度は行きたい、スティクリアイ（Stikliai; Gaono 5）。ホテルも去年の春からオープンしました。スティクリアイは新市街に一軒レストラン、あと旧市街に中華・ビアバー・ワインバー・フレンチレストランを持っています。

フレンチレストランはホテルの中にあるのですが、スティクリアイの中で一番敷居が高い。値段も高い。ジーンズなんかで行ったらちょっと浮いてしまいそー。

中華は前回、開店直後に試してちょっと辛い思いをしてしまいましたが、最近コックが変わったのか、心を入れ替えたのか知りませんが、かなり良くなったという話です。だから今日試してみるのだ。

ビアバーは週末にはフォークソングをやるバンドが出入りしてます。値段も、まあまあ。

カテドラルの側にあるオリンピヤ（Ｏｌｙｍｐｉｊａ； Vrublevskio 6）という中華もなかなかです。そこのコックは中国の料理コンテストで銀賞をもらったそうな。

スティクリアイにしても、オリンピヤにしても、お高い方のレストランですから、一人５０リタ（１５００円）位は見ておいた方が良いでしょう。ワインを飲んだらもっとかかります。スティクリアイのフランス料理だったら、中身が２００リタ以下のお財布持って入ってはいけません。

そんなに高いとこだけじゃなくって、たとえば家の近所にある（って言っても分かんないだろうけど、とにかく旧市街の目抜き通りPiliesにあるのだ）、ヴェネチア（Venezia; Pilies 16）はなかなか美味しいピザを出してくれます。一枚１５リタ前後。直径２２ｃｍかな、あれは。一人１枚でお腹一杯。ビールでも飲んだら、一人６００円くらい。まあここはレストランと言うよりは、カフェに近い感じです。

そうそう、その近くに「日本食」レストランがあるのである。その名も｢扉｣ (Sv. Mykolo 4)。オーナーは日本に６年ばかり居た人なので、和食の何たるかを知っています。でも、ヴィリニュスだから、お刺し身とかが出来ないのは仕方がない。大体海外で純和食を期待してはいけない。そういう心構えで行くと、とんかつとか、焼き鳥に感動出来ますぞ。焼きうどんも最近始めました。カラオケもあるんだよ。

そのまた近くにあるユオダシス・リテリス（Juodasis Riteris. 黒騎士の意; Pilies 16）はドイツ風の御料理を出します。地下がなかなか雰囲気のある造りになっております。

まあちょっと良さげなレストランに行くと、どこでも５０リタ位はかかってしまう昨今でございます。

安めの中華なら、シャンハユス（Ｓａｎｃｈａｊus; Jaksto 5）。オペラ劇場の側。ボリュームもあるし、実はオリンピヤよりもこっちの方が美味しいという噂も。

あっ、ちょっと市中からは遠いのですが、一軒あるリトアニアレストラン、リトス・スムクラ（Ritos Smukle；Ｚirumunu 68）は、純リトアニア料理を出し、御値段も手ごろ。１５―２０リタくらいで一食イケル筈です。ほんとに、ほんとにリトアニアの料理で、ボリュームも凄いので、お腹をすかせて行くように。ヘビーよ。

カフェ・パブも沢山あるのですが、それはまた次回に。

お薦めレストラン２

インド料理店がとうとう開店！その名もＺＥＡＬ (Zydu 4)。リトアニア人向けに多少、マイルドなスパイス度になっていますが、ちゃんと、インドの味です。これでも、リトアニア人には辛いかもしれない。．．．残念ながら、このレストラン最近閉店したそうです。リトアニア側のパートナーともめたんだって。

まあ折角リトアニアに来たのに、なんでそんなもん食べにゃいかんのじゃ、という方には

グリチア （Grycia；ＶｒｕｂｌｅｖｓｋｉｏとTiltoの角）をお薦めしましょう。メニューもインテリアも、ウエイター・ウエイトレスの服も全部リトアニアです。 カテドラルからすぐだし、安いし、良い雰囲気だし。

他にもリトアニア風メニューでかつお安いところは、

ガビ (Gabi； Sv. Mykolo 6) とか、バルトゥ・アイニアイ （Baltu Ainiai; Saviciaus 10）とか。この辺、カフェといった感じです。

内装が面白い フレスコス （Freskos; Didzioji 31）。これは旧市街の真ん中、シティ・ホールだった建物の裏側から入ります。メニューはまあ普通の洋食ですが、オペラの衣装や、フレスコ画のインテリアなんで、一見の価値あり。

旧市街は特に、レストランやカフェが一杯立ち並んでいますから、食いっぱぐれることはありません。

どーも、あかん！という方は、ゲジミノ通りにマクドナルドもありますからね。

ホテル

ヴィリニュスのホテルは、その物価に比較すると高めです。高くて良いか、安くて悪いか、しかない。

その中でも、ロケーションも良い（というのは、旧市街にある）ものをご紹介。

ホテル	FAX/E-MAIL
Grybas House	370-2-222416	家族経営の、高級ペンションって感じ。親切。
Mabre Residence Hotel	370-2-222240	もともと修道院だった建物。
Mano Liza Guest House	370-2-222608	むしろビジネスマン向けかな？
Stikliai	stikliai@mail.tipas.lt	一番高級で、一番高い。
Narutis	370-2-610981	少し安めかな？新しくなったばかりでデータ無し。

とまあこの辺は、シングルでも8､000円から１万円近くかかるとみてください。最後のNarutisはもう少し安いようですが、８月に改装オープンしたばかりなので、ちゃんとしたデータがないの。

安くて（あるいは安めで）まあ、まあ、というのはほんとに少ないのですが、

Litinterp B&B	litinterp@post.omnitel.net	ベッドアンドブレックファスト。良いみたい。シングルで６０―１００リタ。
Zaliasis Tiltas	370-2-221716	Vilnius通りにあるほうが、Gedimino通りにあるより安いそうです。内装は寮みたいだけど。

こんなところでしょうか。もしも、データに変更等があったら許して。ご参考までにってことです。

どこに泊まるにしろ、貴重品は部屋に置かないように！ 大抵のホテルで盗難が起こってます。

ビザ

日本人は、３ヶ月までの観光目的であれば、ビザは要りません。

エストニアも必要ない筈ですが、中間の国、ラトビアはビザが必要です。

参考までに、ヴィリニュスのラトビア大使館はCiurlionio 76, tel; 231220 (for visa)です。聞いた話ですが、どうも３０ドルくらい、するらしい。で、即日発給であれば、倍の６０ドルかかるそうです。高い。

ロシアもビザは必要だし、ロシアに行く予定もあったら、日本で用意しておいたほうが良いでしょう。手際とか、言葉の壁とか、色々あるから。うん。

でも、ビザがあってさえ、トラブルが起こりうるのが旧共産圏ですから、心してね。

電話

市内の公衆電話は、かなり、カード式のもの（青いの）に変わってきました。カードしか受け付けないので、ちょっと面倒？テレフォンカードは、郵便局や、街角のキオスクで売ってます。２５度数が最小だったかなぁ、７リタとか、そんなにお金はかかりません。

探せば（旧市街はもう無いと思う）グレーの、ダイヤル式の旧型電話がありますが、それって、市内電話はタダでかけられたんですよー。ああ、古き良き時代…。

ちなみに、リトアニアからかける国際電話は高いので、公衆電話からカードで日本にかけるのは大変かも。あまり高額のテレカって売ってなかった（確か最高で２５リタ程度）と思うし、日本までは、１分１２リタ（３００円ちょっと）はする筈です。ＫＤＤとかの、割引全く無し値段と同じ。

私は、アメリカのコールバックサービス、使ってます。

携帯電話も最近すごく普及して、そこら中で鳴ってます。

市内の電話回線はまだパルスだし、混線も多いし、時々かけてもいない所にかかったり、電話が鳴るから取ってみると、向こうも電話が鳴ったから答えてるということもある。ま、国内電話料金はたかがしれているので、いいけどねっ。

お土産

リトアニア土産ね！そらやっぱり琥珀でしょう。
旧市街大通りのＰｉｌｉｅｓで露天商がずらっと並んでいます。朝11時頃からかなぁ。特に冬はね。日没あたりまで。あまり「ちゃんとした店」と値段は変りません。売ってるモノも。

元締めが限られているらしく、どこそこに行けば激安の琥珀がある、という事はないようです。にしても、西側とか日本なんかよりはずっと、安い。

小さいペンダントヘッドだったら300円くらいから。高いものは数万円まで。

その代わり（？）デザインも素朴なものが多いです。あと、金具の質とかにはあまり期待しないでね。

やっぱりその辺で買うのは不安、ニセモノかもしれないし、という方は、旧市街南のはずれAusurosＶａｒｔａｉ通りにある専門店で買って下さい（Amberってでっかい看板出てるし、ショーウィンドウもあるのですぐ分かります。中国的な鯉や布袋さんのアンバー彫刻が飾ってあるのが目印ね）。 そこは保証書が付きます。但し、高級品が殆どなのであまりお安くはありません。2万円、3万円のネックレスなんか、ざらです。

琥珀の他にお薦めは、リネンとか、ウール製品（セーター、手袋）とか、木工製品とか。

テーブルクロスなんかナプキンとセットで数千円から。日本よりずっと安い。麻１００％は手入れが大変、と思ったら、安めの綿混のものを買いましょう。

セーターも琥珀と同じ露天でも売ってます。 手編みのあったか靴下なんかもよろしい。 夏なら麻のセーターを買いましょう。私のお気に入り半袖サマーセーターは８０リタ、約２、４００円でした。

キャビアもいいかな？但し、ロシア製品です。リトアニアでは獲れませんから。これは食料品店で、１００ｇ強の瓶が100リタちょっと、約3、000円。旅行中の温度が気になるかもしれませんが。

Pilies通りにあるお土産屋Suveniraiはリトアニアでの主なお土産がそろいます。ちょっと中庭に入ってて分かりにくいんですが、茶色のホテルNarutisからもう少し、北にPilies通りを行くと右手に中庭へ通じる入り口があります。看板が立っているはず。そこを入って５０ｍ程度でお店です。お試しあれ。

危ない！ ＆立腹！

リトアニアに来て２年半、これまでコワイ目にあったこと、無いんですがどうも最近この国もラフになってきているような…

というのも！

日本人が何人か、市内でいきなり殴られちゃったり、突き飛ばされたり、唾はきかけられたりしてるんです。

日本人と分かってではなく、「アジア顔」で判断しての｢人種差別｣のようです。一般的な風潮というよりは、無職だったり酔っ払ってたり、ラリってたりしてる若いのがやってるみたい。深夜だけでなく人通りの多い旧市街で、昼間なんかにも起こってる事件があるそうで、なーんかねぇ。

この国の人たち、ドイツやロシアやソ連にくちゃまぜにされちゃったとはいえ、白人ばかりでしょ、いわゆる黄肌黒肌との付き合いが無いぶん、偏見も大きいのだ。日本に対する感情は良い方だと思うけど、一見して「日本人」｢中国人｣｢カンボジア人｣なんて分からないから。(日本人が一概に、一見してアメリカ人とイギリス人の違いが分からないのと同じ。) 「あんた日本人？」と聞いてから殴ったりしないもん。

在住日本人だけでなく、バックパッカーの男の子なんかも殴られちゃったりしてるって。旅行に来る人、気を付けましょうね。

最近こちらに来たばかりの日本人夫妻がうちの近所で殴られて、肋骨にヒビ、顔は青あざだらけというお気の毒な目にあってしまいました。警察に暴行した奴等はつかまったらしいけど、

｢外国人だと思わなかった｣｢馬鹿にされたと思った｣だと！

おまけに学生で、成績優秀だからまあ情状酌量ってことで、とお茶を濁されたらしい。

腹立つよね！

黒目黒髪アジア顔のリトアニア人がいるか！そんなに真っ暗な場所でないことは知っているのだぞ。

そのうち日本でリトアニア人がボコボコにやられちゃったりしても

｢外国人だと気づかなかった｣｢馬鹿にされたと思った｣「僕、東大生だからさあ」とかいって警察で言い逃れできるのであろうか。覚えておれ。

日本大使館はここの外務省に文句を言ったそうですが、向こうは｢早く忘れてくれないかな｣という態度。リトアニア外務省もあんまりなかったケースで、どう対応していいのか分からない状態らしいけど、自国の人間をひいきした警察機構に圧力かける位は出来るだろーが！ばかもの。

こんな前例作っちゃうと、外国人相手ならちょっとラフしちゃっても刑が軽いと思われちゃうでしょ！

中国みたいに外国人に手を出したら死刑！とまでは言わないけどさ、公正な態度を望むわよー。

ここの外国人社会は狭いのだ！悪いニュースはもう隅々まで行き渡っておるぞ。

危ない！ その２

睡眠薬泥棒というの、知ってるかい？

親しげに寄ってきて、飲み物食べ物をおごってくれたりするのですが、手を出してはいけませんよ。

友達がやられちゃったのだ。

彼はロシア語ぺらぺらの、モスクワ駐在３年とかですぐダマサレちゃうような人ではないのですが、モスクワよりは治安の良いヴィリニュスで油断したのでしょうか。パブで知り合った人間と「意気投合」してる間にどうも薬を盛られちゃったらしく、意識不明になって、身ぐるみはがれちゃった。

怖いのが、多分会話中に自分の住所を言ったんでしょうね、意識不明の彼、自宅前で車から降ろされたらしい。路上放置よりは親切なような、でも次回泥棒にはいられちゃいそうな。怪しすぎる。

彼の場合、パブで出たいつもの飲み物だったから口にしちゃったのでしょうが、きっとトイレに行くとか、よそ見をしてた間に一服盛られちゃったのだ。ううーん。

強い薬だったらしく、意識不明の他に体温低下、脈拍数低下で、これでは命も危ないではないか。

やっぱりあんまり親しげに近寄ってくる人間には要注意！ である。

ほんとに善意だったら申し訳ないけど、一般的にリトアニア人って、友達になるまで時間がかかるし、いきなり｢兄弟！｣なんて言ってくるようだったらやっぱ危ないわ。酔っ払いのロシア人だったらまた話は別ですが。

私も一度レストランで友人といたら、｢一杯おごらせてください｣なんて来られた。しつこかったけど、こちらもしつこく断った。薬が入っていなくても、その一杯で恩の押し売りされたりしたら嫌だもんね。

危ない！ その３

また、他のアジア人の被害を聞いてしまいました。（１９９７年５月１日）

韓国人男性も道でいきなり殴られてるし、近所の友達は、私のアパートへ来るたった１００ｍ程の間で酔っ払いのスキンヘッドにからまれて追いかけられたって。彼女は旦那（オランダ人＝西洋人である）と一緒だったのに、効果無し（？）だったようです。ったくもお。

両方ともまだ日のある時間だったのだ。明るいうちから人を殴ってんじゃねぇ！ 暗くったって許せないけどさ。

で、先日ひどい目にあわれた日本人女性が、またまた朝のうちから路上で「殴ってやる！」と脅かされて。今回はちゃんとリトアニア人の「ボディガード」と一緒だったので事無きを得たようですが、にしても。１ヶ月に２回はちょっと多すぎるのである。

私は本当に運がよくて、パンク野郎とかとすれ違っても何事も起こっていないのですが、でもやっぱり外に出る時の緊張度はずいぶん高くなりました。

夜９時過ぎに一人で歩くときには、催涙ガススプレー握った右手をポケットに入れて歩いてるのだ。怪しい奴がいたらかけちゃる！の気合で。「あたしは武器を持ってるのよ！」という顔をしてれば、多少は襲いにくいかな、とも思っているのである。

このスプレー、ドイツで買ったのです。かなり強烈らしいけど、ラリってる奴とか、飲んだくれてる奴には効果無しだとか（もう感じないから、なんにも）。うーん、実は役立たずかも。

そうそう、気になって外務省（日本のね）ＨＰの海外安全情報を見てみたのだ。（あんまり情報更新していないみたい。もっとこまめにしてくんないかなー）

旧ソ連は、「注意喚起」扱いになっている。まあ差はあるけど一般的に不安定だから、旅行なんかでも十分注意しててねってこと。他の国ではカンボジアとか北朝鮮に出されてるんだけど、うーん、知らずにもう２年以上住んじまったぜ。そんなに危機感なかったもんねー。

でもまあ最近色々あったから、外務省の方も、「海外旅行自粛勧告」に変えていただけませんかね？リトアニアも最近日本人観光客集めに意欲を燃やしているらしいけど、殴られる為にお金払うほど酔狂じゃないぞ。せめて旧市街の警官を増やしてくれい。

で、おとなりのベラルーシなんか「渡航自粛勧告」なの。放射能汚染（チェルノブイリだ）が理由ですが、あのー、ヴィリニュスなんかベラルーシ国境からたった５０ｋｍなんです…。ううーん。

私的予防法

上に書いたようなアブナイコトって、時には予防しようたって、地下鉄サリンと同じで完璧には避け難い災難みたいなもんですが、それでも出来るのは

深夜一人で出歩かない。（これはどこでも同じ）

ヴィリニュス駅周辺はもともとガラが悪いのであまりうろうろしない。(ドイツ人外交官があそこで夜殴られたことあります)

きれいな格好して歩かない(日本の普段着って、ヨーロッパで着ると結構浮くのである。パンプスなんて滅多にはかない。日本で仕事してた頃の服、今殆ど出番なし)

背筋を延ばして、きょろきょろせず早足で歩く。誰にでもニコニコしない。「あたしは甘くないのよ！」という気概を顔に出していましょうね。簡単に言えば怖い顔するの！
怯えていたり、びくびくしてると分かっちゃうので、「知らぬ存ぜぬ」の雰囲気でいましょう。雰囲気だけよ！ほんとにボケてたら、カモだからね！

現金狙いの相手だったら、すぐ出せる小金を用意しておいて、投げつけてから、走る！逃げる！

だから現金は多少小分けにして持ってた方がいいかも。あんまり自分はやってないんですけどね。（だって普段お金持ってないもん、私）

無益に戦わない。意表をついて、走る！ 逃げる！ 敵の意表をつくには、叫ぶ(日本語だって何だっていいのだ)・目つぶしを食らわせる・急所を蹴る・ケーサツだ！と指をさす。

むかつく態度をとられても、からかわれても、無視して通る。

怪しげな人間がいたら目を合わさない、じろじろ見ない。通り道にいたら、遠回りでも避けて通る。大体そういう手合いは皮ジャケットきたり騒がしかったり、酒臭かったりしてるから。

爆発音がしたら、伏せる！様子をうかがう。走る！ (ヴィリニュスでも滅多にないと思うけど)

やっぱり逃げるが勝ちなのよ。空手の使い手だって殺されちゃった話あるしね。古い話だけど、ブルース・リーだって刺されて死んじゃってるじゃない。力道山だっけ？

だから、走って逃げられる靴をはいてた方がいいですよ。

フランクフルトの友人（♀）は、ある夜人気のない場所でおじさんに道を聞かれて「そんなの知らない！」と怖い顔して怒鳴ったそうです。そのおじさん、悪気はなくってホントに道に迷ってたらしいけど、迫力負けしたのか「ごめんなさいー」と消えたとか。

「そんな暗めの場所で一人歩きの女の子に道を聞く方が悪い！疑われて当然！」とは友人の言。(この場合、暗めの場所を一人歩きしてたあんたはどうなの？と聞いてはいけません)

同じ友人、スペインを旅行中、｢お金を無くした。電話もできないから電話代ください｣と言われて

「そんなの信じない。お金無くしたんなら、まず警察行けば」と断言した前科あり。

私もブリュッセル在住中に、人気のない地下道で「お母さんが病気で国際電話をかけたいのに、お金がない。２０フラン(６０円)あればかけられる（ほんとか？）から、２０フラン下さい」と言われたことがある。

私は友人ほど冷血じゃないので（おほほ）２０フランあげたけど、財布出したらひったくられるかもしれないと思ったので、ポケットにあった硬貨一つをあげました。もしポケットが空だったら、何もあげなかったと思う。

日本人って「あっ、こっちが悪いのかな？」とすぐ腰が引けてしまったりするけど、海外に居る時にはちょっと強気でいないと、すぐ負けてしまいますよ。それも不合理・理不尽な力に。

西洋文化の人って特に、｢Ａは真実であるから正しい｣という論理よりも実は、「Ａは真実であると自分が信じるから正しい」という態度で生きてるから。言い負かされたら「あんたが間違ってた」ってことなのだ。

でも、これってゴーマンな態度をとれとか、ぜったい相手の話を聞くなとかいうのとちょっと違うんだけど、分かるかな？

怪しさ加減の見分けがつくとか、勘が鋭くなるとか、ちょっとした訓練・慣れが必要かもしれない。

リトアニアの人々

リトアニアもスターリン時代にシベリア送りになった人が２５万人、あとソビエト各地からの「移民」が多くあったので、｢純｣リトアニア人は人口の約８割。あとはロシア人、ポーランド人とユダヤ人、等々。ポーランド人は、ソビエト以前のリトアニアがポーランドと合併した「大公国」であった為に、歴史的に多めの人口比になっています。ユダヤ人も、ソ連以前から住んでいて、ヴィリニュスにはユダヤ人地区もありましたが、ドイツの占領下でのユダヤ人迫害などで今のユダヤ人人口ははごく僅かです。

それでも他のバルト三国に比べれば、かなり自国民」を維持していると言えます。エストニア・ラトビアは、人口の約半数が、非エストニア・非ラトビア人だとか。

人種的には、うーん、やっぱり混血してるんでしょうねぇ。スラブ的とも少々違うし、ゲルマン人でもなし。背は高い！美人が多い！新体操に出てくる東欧の女の子を想像してもらえれば良いでしょう。足が長くて奇麗！羨ましー。

ハンサムは、美人の数に対してあまり多くないけど、それでも他の国に比べれば多いのかな？好みの問題でしょう。遊びに来た友達はラテン好みだったので、「うーん、あんまり」と言ってたけど、そりゃ、あんた無理だって。イタリアに行け。

背が高いからか、バスケットボールが｢国技｣です。オリンピックで銅メダル取ったし。あと冬でも出来る室内競技だから？

みーんな早婚で、２０歳前後で結婚。で、５０％が離婚するとか。まぁやり直しが効くんなら、とっとと結婚しちゃってもいいか。

最近リトアニア人と結婚した友人(ドイツ人)は、３２歳の初婚にして８歳の男の子の父となりました。彼女に付いてきたの。それはいいけど、彼女は新婚早々ブタペストに８週間出張で、彼が男の子の面倒を見る羽目に。それまで好きな時に好きなように外出して遊んでいた彼、今フラストレーションが溜まって大変。 自業自得で、大笑いしちゃった。

リトアニアの人々２

ちょっと前に「リトアニアの女性運動」なる講義に出て面白かったので。

「リトアニアの人々」で離婚率が高いって話を書きましたが、主な理由は「飲酒」ではないか、という話。

ロシア、旧ソ連、大抵の場所は飲酒が大きな問題ですが（エリツィン大統領を見よ！彼だって酔っ払ってアイルランド要人との会談をすっぽかしているではないか）、ここリトアニアもご同様なのであります。

旦那がね、酔っ払って乱暴するとか、お金が入れば全部飲んじゃうとか、そういう事らしい。

あと、男性人口の６割以上、女性は３割が、一生に一度はひどく殴られた経験があるそうな。彼らにしてみれば、外国人襲撃も目新しいことじゃなくって、「自分達だってやられてるしー」位のもんなんでしょうか？

講義をしてくれたのはリトアニアのフェミニズム運動家。でも、よくある「女性は男性と総てにおいて平等に！われわれは搾取されている！」とかヒステリー気味の人じゃなくって、非常に常識的でユーモアのある女性でした。

で、彼女は、「ソビエトは男性の幼児期を引き延ばした」と言うのです。

つまり、学校に行って、職場に入って、言われたように働いて、上手く行けば主任とか所長とかになって、というレールをなぞるだけでＯＫの人生だった訳です。家庭内の雑事とか人間関係とかから「解放」された温室状態、「国家（あるいは家庭の女性）の保護」を受けてるようなもので。

わかるかな？外に出て勉強するなり働くなりしていれば、あとのことはは総て誰かがやってくれるのだ。家庭のバックアップを全面的に受けていながら、その価値を認めない。結婚しても妻に自分の世話をする「母親役」を求めて、それで当たり前だと思ってる。それも離婚の一因だって。

日本みたいー。

で、もともと「女性は家に」っていう風潮・文化の国なんで、余計そうなる訳ですが。

これまた日本みたいかもー。

まあこういう事書くとさ、「男がどれだけ必死で外で働いているか女は知らないのだ！」と言われるのよね。

でも、だからって、妻＝母親もどきの扱いをするのが当然とは言わないで欲しいのである。そうじゃないなら、結婚なんかせずに一人で働いていたら気楽でしょっ。誰も扶養しなくてもいいんだしー。

「じゃああたしが働くから、あなたは家事をしてね」と宣言されて、嬉々として役割交代する男性ってまだまだ少ないよねぇ。

「仕事」抜きの自分にどれだけ価値があるか、考えてみるのも一興ですぞ。

女性もね、家庭とか、子供とか、そんなの無しの私だったら？と考えると、人生ちょっと変わるかも。

海外出てノイローゼになっちゃう人って、まあ文化とか言葉の差もあるからだけど、いままで自分を支えてきた価値観が通じなくなるからっていうのもあるんですね。

後生大事にしてきたものを、「ふーん、それで？」扱いされると、ショックでしょ。

日本人が海外で集まっちゃうのも、海外でさえ会社のヒエラルキーの中だけで生活するのも、結局そっちの方が楽だからかな。

裸で一人、って、結構キツイものです。それが平気になれば、きっと色んな事が出来るような気がする。怖いもんなしってやつ？！

歴史

リトアニアの歴史、は正直言って書く自信が無いんですよねぇ。難し過ぎる。敢えて書くなら、

１１世紀に初めて文書にリトアニアの名前が現れて、「リトアニア大公国」が宣言されたのが１３世紀。１５世紀にはリトアニアは黒海まで支配下においた巨大な国だったそうです。

１６世紀にはリトアニア大公とポーランド王女の結婚で、両国の合併がなされた訳ですが、どうもその頃から「リトアニア」の概念が揺れだしたようなんです。私見だし、こんなことリトアニア人に言ったらぶっとばされかねないけれど。英語で言う“Commonwealth” だから、共和国あるいは連邦とでも言えばいいんでしょうか。強大な一人の王による支配から、他の貴族（準王）によって選ばれた人間による支配（でもそれは君主専制ではないですよね）になったのでしょう。リトアニアの貴族（あるいは王族）も、恐らくポーランド貴族との姻戚関係でどんどん｢純リトアニア｣らしさを失ったのでは？

ドイツも同じですが、貴族同士の権力争いが激しくて、外交がおろそかになることってありますよね。あと国内での一致が見られないから、外敵の攻撃にも一枚岩で対処出来ない、とか。そんなんで、１８世紀のロシア・プロシャ・オーストリアによるポーランド分割で、リトアニアも一緒にロシア領になってしまった訳です。

ロシア帝国の崩壊と、第一次世界大戦のドサクサで１９１８年にはリトアニアも独立を宣言。その後もポーランドとの戦争(内戦呼ばわりされてるようですが)で、ヴィリニュスはポーランド領になるし、１９３９年にはロシアとドイツが勝手に条約を結んでリトアニアの処置を決めてしまうし、(最初はドイツが取るって話だったみたい) １９４４年にはソ連に組み込まれてしまうし。

独立にしても、合併にしても、勝手に宣言したり勝手に条約決めたり、ちょっと信じられない。１８世紀のポーランド分割は非難を浴びたけれど、分割した三国が強力だったから、みんな文句言うだけでポーランドは見捨てられてしまったし。小国の、特に内陸にあって国境が人工的に動かしやすい国の運命なんて、ほんとにいっつも翻弄されるばかりのようです。日本は島国ですもんねー。誰かが攻めてきたって｢神風｣だもん。

国旗

黄・緑・赤の三色旗です。それぞれに、黄は太陽、緑はリトアニアの森、赤は民族の血、の意味だった筈。

間違っていたら御免なさいまし。友人に一度聞いただけなのだ。

黄色は太陽ねぇ。いいんですけど、リトアニアってそんなに陽光あふれる国ではないのだ。麦の黄色、の方が当たってるような気がするぞ。農耕国だもん。

	国旗は、こんな感じです。

この前ローザンヌで行われた国際フィギュア選手権でもこの旗がありました。リトアニアもアイスダンスで出場して、確か１０位になった筈です。

東欧・旧ソ連を旅する方

私はリトアニアに住んでいるせいで、却って旧共産圏は避けて旅行する傾向があります。旅する時くらい、西側文化圏及び生活水準及び常識及び食事を楽しみたい、なんて。

ですから、今から書くことはほとんど「聞いた話」ですが、信憑性は十分ですからね。

警官の横暴。 国境でのトラブル。賄賂の横行。

こんなの日常茶飯事ですから、通常の正義や道理が通じると思って旅行してはいけません。

外国人は良いカモですからね、金額を多く取ろうとしますし、逆らえばこっちが不利です。とにかく私たちは外国人旅行者で、大した味方もいないことを覚えていて下さい。

どっかの国で、ドイツ人旅行者が警官に撃たれたって話があったなぁ。

拳銃はおろかマシンガンとかも持ってますしね、あなどれませんよ。ほんとに、撃ちますよ。

メールをくれたＨ氏は、ウクライナ入国時にビザの件でいちゃもんをつけられ、４００ドル請求されたのを値切って（？）１００ドル札１枚だけ出したら、それを取られた上に強制出国させられた（というか、一歩もウクライナに入れなかった）そうです。

出国用に飛行機の切符を正規料金で買わされて、おまけに荷物は「無くなった」なんて言われて。

無くなったんじゃなくて、おめーが取ったんだろぉー！！

ベラルーシを列車で通過するためのトランジットビザに不備がある（というのは真っ赤な嘘）と言われて駅で拘束され、

「次の列車を逃して明日の便まで待つか、ビザをここで買って次のに乗るか」

と質問（そら脅迫だぜ）された知人もおります。買うのはビザではなく、こっちの自由か命では？

政治体制なり経済体制なりが変ったかもしれませんが、ソビエト体質はそのまま（あるいは悪化）しているのでくれぐれも、お気を付けて。