PHIMEANAKAS

日記の帯。わたくしが描いたの。Phimeanakasって,アンコール遺跡の一つです。天上の宮殿と謂う。


11月12日

ASEANサミット+ 日中韓首脳会議 無事に終わりました。

ってもう先週の話ですが。ははは。

サミットがあってかえって通常のプノンペンよりずっと静かなプノンペンでした。みんな、プノンペン脱出、か、家にこもってたみたい。 ナニゴトかありそうな雰囲気の時は、家族一緒にいるのが最良!というのがここの人たちの判断のようです。

クメール・ルージュ時代の経験から。

75年にロン・ヌル政権を追っ払ってプノンペン占拠したクメール・ルージュ。 アメリカ軍の爆撃があるから、とかなんとか言って市民を全員、地方へ移動させたそうです。 有無をいわさず、一日かそこらで。 で、そのとき家に居ず、バラバラに地方に行かされた人達はそれきり家族と会えず仕舞い、ということが多かったそうな。 過労、栄養不良、拷問、懲罰で無くなった人達が多かったですし。75年から78年の、たった3年足らずの間に殺されたカンボジア人は200万人、とも言われています。 誰も、正確な数が分からない。少なめにみて100万、多くみる人は300万と言います。 下手すると、国まるごと。 300万だったら、エストニアあたりの国民全員では?

自分で自分達の国民を殺してる。 愚の極みであります。

昔は一大大国で、タイやベトナムの一部も領土にしていたのに、と嘆く声しきりではありますが

自分たちで切り売りしてるんでしょ?

イタリアを守る、とかいって、フランス軍やら神聖ローマ帝国軍を引き入れてしまった法王の政治を思い出しましたぞ、私は。

他国と結んで見返りに権益を渡してしまう。とか、他国軍を領内に入れてしまったが最後、居座られてしまう。とか、領土の一部が国力の衰退と共に他国に渡ってしまう。とか。

今でも違法な森林伐採の話とか、色々ありますけど

自分の権益のためなら、国と人々の将来なんかどうなってもいいってのが、ねえ。

カンボジア人の求めるものは、とにもかくにも権力、パワーなのだと言う人がいます。

それだけ。

他の民族だって勿論、権力が欲しい人は多いのですが、蓄財をするとか、将来に備えるとか、権力の先になにか目的があることが多い。

カンボジアは、権力の保持。 で、それを誇示できればいいんですって。

だから、ビジネスは例えば華僑に支配されてても、彼らからの「上納金」を使ってエライ地位を占めて、ベンツに乗って豪邸に住んで、エライ人だ!って言われて奥さんは買い物三昧できればOKなんざんす。 国の財政が他国人に支配されたって、知らんもんねってとこ。 国の資源を私利の為に濫費して、将来枯渇したって、そんなんも知らんもんねって。

彼らが気にするのは、握った権力だけ。 ので、今の地位を失いそうになる、となるとものすごく過激に反応するそうな。

どうっすか、皆さん。 例えばの話ですが、10万円持ってるだけだけど「閣下」と呼ばれるのと、「平民」だけど10億円持ってるのと。 どっちがいい?

あたしゃー、後者っすよ。 

ま、それで、ですね。 地位を失いそうになると過激に反応するってのは、夫に浮気された妻、のやることを見れば分かるっていうんですよ。 クメールの女性はものすごく嫉妬深い、といいますが、それは、自分の「妻」なり「恋人」の地位を脅かされた場合のことを言うんですね。 だから、夫が風俗に行くのはそれほど問題にならないようです。 そらま、それだって嬉しいわけはないだろうが。

自分より若くて魅力的な女性が夫の愛人、彼の恋人候補になって・・・離婚されたら、もう今の「まだむ」地位はなくなるわけで。 それはいかんいかん!と、人を雇って相手の女性を殺させたり、強酸を浴びせたりするのですな。

こわ。

まあ、嫉妬というのは、持っているものを失いそうなときにおこる感情だと定義されるようですが。 ジェラシー、ね。 持っていないもの、そしてこれから持てないだろうと分かっているもの、ことに対しての感情は、妬み、そねみ。 ENVYですね。

罪としては、後者の方が大きいそうです。 

おっと、話がそれました。

先日アパートにいるところを襲われた日本人女性、強盗の仕業?と結論は出ていない(犯人も捕まっていない)ようですが、おそらくは、その「嫉妬」のなせる業でありましょう、というのが一般的な推測であります。

しかしねえ。 若くて美しいだけが魅力の理由であれば、一人殺したって、他にもたくさん若くて美人の女性はいるわけです。 一人見たら30人いると思え、って? ゴキXXみたいである。

脳科学とか、そんなのから言わせると、男性にとっての女性は、「若ければいい」というのがホントのところだそうですが。 美人で才女で性格がよくて料理が旨くて、もーいいとこしかない!って女性がいても、その横にずっと若い女の子がいたら、男性っつーのは、若い方をとるんだそうな。

そんなこたぁない、と言わないよーに。 もともとの、脳みそのつくり、というか、遺伝子の好きな方ったら、そうなんですってよ。
美人が好きなのも、男性は「平均顔」が好きだからですって。 平均、というのは、並みというんじゃないそうで。 いろんな顔の平均をとって集めると、いわゆる「美人」が出来るそうです。 逆に言えば、「平均」を、均整がとれているというか、美人と思うようになってるんですな。 「平均」の人が相手であれば、子孫を残す確率も「平均」であろうという戦略のようです。 若ければ若いほど、子供もたくさん産めるであろう、という戦略もあるし。(だからって開きなおって援助交際なんかしないでね。 あれは、前頭葉の社会的発達の為には大変よろしくないそうですわよ)

女性は、違うそうで、「平均顔」じゃなくてもなんでもありだって。 よかったねえ、世の男性諸氏。

話が脱線しっぱなし。 私の日常的思考そのままですな。 お許しあれ。



ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

カンボジアにいる私がなぜペシャワール会? カンボジア関連のNGOは? と思う方がいらっしゃるかもしれませんが。 個人的には、もうカンボジア向けのODAなんか止めてまえ! と思ってるので。 援助慣れしすぎ、カンボジア。 日本の税金が何億円と流れ込んで、確かに多少道路がよくなったりはしてるんでしょうが、その大部分が高級車や大邸宅やダイヤに化けてるような気がする。 援助するってお金を渡すのはいいんですが、もっときっちり監査なり条件なりつけないと駄目じゃないですか?・・・って監査なんかしてると、スキャンダルが出るからやりたくないのか、日本も。 ODAって、もらう方は当然ながら、出す方も大きな利権が産まれるのよねえ。 勝手に私腹をこやすなよ、人の血税で(って怒るほど出してないか、税金? いや、しかし、少しは出してるんだ。やっぱり怒るぞ)。 川口外相、がんばれ

とはいえ、アフガニスタンでも状況は似たり寄ったりかもしれせんね。 お金が流れ込むところに、いつも亡者は群がるのでございます。 灰皿と金持ちはたまるほど、キタナイとやら。 確かにしっかりしてないと、お金なんか貯まらないでしょうが。
  

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