PHIMEANAKAS

日記の帯。わたくしが描いたの。Phimeanakasって,アンコール遺跡の一つです。天上の宮殿と謂う。


7月1日

ワールドカップも終わりましたねえ。

途中かなり波乱ぶくみという感がありましたが、勝者はブラジルということで、史上最弱のブラジル、とはいえやっぱりブラジル。 それなりに順当な結果ではありませんか。

ドイツのGKカーンが日本で人気のようですが、彼、なんか友達そっくり。 顔も、ガーッと怒るとこも。 隣の家の芝生が不ぞろいだ! って怒るなんて、友人もやってそうだ。 もしかして親戚かい? 今度聞いてみよう。

カンボジアではワールドカップ賭博ですった人間が犯罪をおかす、というのが定説(?)のようで、強盗やら空き巣やら誘拐やら、多発。 プノンペン市内有名学校に銃を持った男4人が押し入り、5歳の男の子を連れ去った。 きゃー。 身代金を両親が払って男の子は無事家に戻ったようなのでそれは何よりなのですが、誘拐も結構「成功」するのよね、この国。 警察ってぜーんぜん頼りにならないし。 今のところ、家に現金あるいは換金可能なもの(金とかヒスイとか)を持っている中華系がよく狙われていますが、外国人だからって油断ならない。 首から「家にはお金がありません」って札、下げておこうか。 予防どころか冗談にもならないような気もするが。

さて、雨季のカンボジアですが、プノンペンでは雨季らしく雨が降りません。 黒雲が西の方にわいてきて、雨風が吹いて「あ、降る降る」と言ってるうちに晴れてしまいます。 相変わらずのホコリと暑さ。 地方では旱魃。 

そうそう、先週カンボジアへの援助額が決定されましたが、なんと600億円余。 カンボジア政府がリクエストした以上の額。 なんでじゃ。 ローンも含むそうですが、それにしてもなんでじゃ。

援助国会議に出る人達は、最高級ホテルに泊まってリムジンで送り迎え、渡すお金も所詮は他人の金、っつーか、キックバックがあるんじゃないのぉ? と勘ぐりたくなりますねえ。

汚職を罰する法律も先送りだし、「逮捕するよ、それが嫌なら100万ドル払ってね」なんて外国人が脅迫されるケースも何件か出ているような国に、そんな援助増額するな!  「逮捕状」も買える国ですからね。 もちろんマーケットじゃ売ってないし、それなりのコネも必要ですが。

昨日ブータンの友達に「ここでアーチェリーの道具って買える?」と聞かれました。 ブータンの国技なのよね、あれ。 しかしながらここカンボジアでは、「・・・手榴弾や拳銃・ライフルなら・・・」とお答えする状況です。

あっそうそう、先週朝10時半頃、空港に向かうポチェトン道路を車で横切った瞬間

「ぱんっ、ぱんぱんぱんぱん!」

銃声? 風船が割れた音じゃないしね。 タイヤのパンクでもなし。

車内で友達と喋ってたんで、伏せることもせず「あれ、発砲?」なんてのんびり言ってましたが、後で考えると、ヤバイかも。

車の中だったんで少し気が緩んでたんですな。 流れ弾でも飛んでたら、まずかったざますよ。

発砲ってしょっちゅうだし、私が読んでる英字新聞にはいつもそんな「ささいな」ニュースが載るとは限らないのであれがほんとに銃声だったのか確信は持てませんが。

でもまあ、銃でまだよかった。 手榴弾だったら巻き添えの可能性大。 やれやれ



ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

カンボジアにいる私がなぜペシャワール会? カンボジア関連のNGOは? と思う方がいらっしゃるかもしれませんが。 個人的には、もうカンボジア向けのODAなんか止めてまえ! と思ってるので。 援助慣れしすぎ、カンボジア。 日本の税金が何億円と流れ込んで、確かに多少道路がよくなったりはしてるんでしょうが、その大部分が高級車や大邸宅やダイヤに化けてるような気がする。 援助するってお金を渡すのはいいんですが、もっときっちり監査なり条件なりつけないと駄目じゃないですか?  

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