VARDAR
Skopjeを流れる河


2004年5月24日

寒い。

寒いよぉ。

と、これは前回と同じ出だしでございますが

なんだ、この気温の変化は!

昨日(日曜日)までは、やっと初夏らしく、五月らしく、晴天、気温も27度と嬉しき気候だったのに

いきなり今日は雨・10度。 

今月も中旬に入って、もう流石にいいだろ!と冬物をほとんど片付け、ウールものは洗い、クリーニングに出すものは出し、プラスティックの袋に格納して衣替え完了! したのに。

とはいえ、ヨーロッパですからね、油断大敵とばかりに、フリースと革のジャケットはしっかり残してありますよん。 そうです、冬物はほとんど片付けたのであります。

それが今日しっかり役に立っている。 立たなくてもいいのに。

あーでも

やっぱ治ったみたいです、偏頭痛。 今日の雨の前にもアタマが痛くならなかった。 こりゃスゴイ。 疑ってごめんよ、先生。 でもやっぱり花粉症は駄目だったね。 っつーか、前より悪くなったよーな気もするんですけど。 なんだか前より多くのモノに反応するようになったよーな。

もし鍼治療に再挑戦するとしても、マケドニアでは止めておきます。  あ、先生の名誉の為に言っておきますが、腰が痛いとか、腕が上がらないとか、外科的な話にはとってもよく効いてるようですよ。 

で、快晴だった日曜日は

スコピエ南側の山、Vodno登攀に挑戦いたしました。

標高1、060mってとこ。 5合目(?)あたりまで車で行けるうえに、道は完全舗装されております。 ので、乳母車を押した家族連れの姿も沢山。

ゆっくり行ってもおそらく2時間半、か、3時間で頂上を極められるようですが

同行のマケドニア人家族が8合目あたりで根をあげたので、あえなく登頂は見送りとなりました。

頂上には高さ75mの十字架が立っていて、これ、スコピエ市内の大抵の場所から見える、いいランドマークになってます。 十字架が見えたら、そっちが南。

マケドニア人たら、信心深いのね!と最初思ったのですが、これはそーいう意味ではなく

アルバニア人(大概がイスラム教徒)に対して、「ここは、マケドニア人のテリトリーじゃけんね!」

という意思表示なんですってさ。

アルバニア人はそれに対抗して、市の中心にマザーテレサの記念碑(彼女はアルバニア系マケドニア人だったのであります。 知ってた? ただ、マケドニア側はノーベル賞受賞者はマケドニア人なんだよ、となんだか言論工作?してましたけど)を作ったり、Tetovoという街にアルバニア系の大学を作ろうとしたりしております。

ま、いいけどね。

話は変わって

映画「TROY]日本でも公開ですね。 私はDVDで見ました(早いっしょ。 ってことは、海賊版ってことさ)。 感想は

ハリウッド映画め

特撮は相変らず(?)スゴイけど、やっぱりトロイ戦争を2時間そこそこで描くのは大変っす。  アキレスの性格もあんまり納得できなかった(ピットはそれなりに好演してたんでしょうけど)し、大体わたくし、 オーランド・ブルームがキライなんで仕方がない。 ま、男としてしっかりしてないパリスの役にはぴったりだったかもね! あんたThe Lord of the Ringsでもこれでも弓矢撃ってばかりやなあ、 ショーン・ビーンは好きなんだけど、出番が少ない! もっと(ずる)賢いオディッセウス出せ! あーやっぱりこれはピットの映画なんざますね、だからTROYなのに彼がポスター1人で写ってるのか、とぶつぶつ言いながらの鑑賞でございました。 「愛の為の戦い」って、ほんま、そんなのの為に10年も戦争するのはやめてくれ。 オイルの為の戦争もダルイけどな。

感動したって人、ゴメンよ。 好みの問題じゃけん。

「華氏911」 カンヌで受賞しましたねえ。 アメリカのメディアはどれだけ取り上げたんでしょうか。

ブッシュ政権に不利だからって、配給会社にプレッシャーをかけるなんぞ

「イラクに民主主義を」

って大義も揚げられない 恥ずかしさ。 言論の自由はどこに行ったんじゃ?

まったく、ケツの穴の小さい度量の狭い大統領っすね。 ケリー候補もなんだか今ひとつですが

再選だけはして欲しくない、BU$H でございます。

ま、他人の国のことなんだけど

一応「大国」の大統領のやる事は、こちらにも影響するもん、気になるじゃありませんか。

その辺が、マケドニアと大いに違うところですが

いいんだか、悪いんだか。

ここで発表です

私のマケドニア滞在もおそらく

あと4ヶ月ってところになりました。

もうちょっと長居すると予想してたのですが

例のごとく

予定は未定。

ま、これから4ヶ月経って

「やっぱ、あと1年」

とか言い出すかもしれませんが、そこのとこ、宜しく(?)。

あっ、日曜に登頂不成功だったVodnoの十字架の写真を載せておきます。

再挑戦を待て。







ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

とはいえ、なんだか途上国への援助って、もうやめたら・・・と思い出しているわたくし。 カンボジアも、アフガニスタンも。 貧者を見殺しにするのか? という声もありますが、なんだか脱力しちゃいますがな、その「援助」がどこに流れていくかと見聞きすると。 実際に役に立つモノは送っても政府が喜ばず、歓迎されるのはどうにでも途中でごまかせる援助金とか、大型プロジェクト、とかそんなんばっか。 

援助されて当然って顔するな! 自分で立て! 働け! ベンツなんか乗ってるな! ってよく思うんですけどね。



前の日記次の日記 マケドニア日記 バックナンバー カンボジア日記

リンクフリー。 サイト上の文章・写真の無断転載・複製はお断りざます。 
Copyright reserved by Mari 2003,2004.