VARDAR
Skopjeを流れる河


2004年4月17日

ドイツにいますー

花粉症が出て辛いですー

考えたら4月ごろはここらに来たこと無かった上に

ドイツでの花粉症は7月あたりがピーク(個人データ)と信じていたので

当てがはずれてがっかりざます。

天気がいいのに、外に出るとくさめはなみず滝の如し。

ちぇ。

ま、それはさておき

14日に行われたマケドニア大統領選挙ですが

予想通り、現首相のCrvenkovski氏が40%を越える得票で1位、にはなりましたが

法律で過半数を取らないと選挙結果は無効になるとかで

2週間後、2位のKedev氏との決戦投票ってことになりました。

Kedev氏も30%以上を取ってそれなりに健闘したし

あとは、アルバニア人候補二人に入った票が、今度は誰に流れるかがポイントでしょうね。

とにかく選挙自体、非常に「静かに」行われたようですし、マケドニアは平和です。 やれやれ。

そうそう

イラクの日本人人質、無事に解放されましたね。

よかったよかった

この後自分たちが捕縛されたことが世界に及ぼした影響を知って愕然とするか? それとも

ハナ高々? になっちゃったりして。

フリージャーナリストの人達が

危険だからといって行かない、のなら正しい報道ができない、イラクで苦しんでいる一般の人達の姿が世界に伝わらない

とかおっしゃっていましたが

行ってもいいけど、自己責任で行けよ

ってことじゃないですか。

報道が己の天命で、自分の命とひきかえでも世界に「真実を」伝えたいのなら、そら偉い、でも

捕まっちゃったらとにかく助けてね、日本の皆さん、あたしは真実の為にお仕事してるんだから

ってのは「戦場」に自分の意思で向かう人間としては甘すぎませんかね。

個人的に、誘拐保険なりかけていくべきでしょ。 ロイドとか、受け付けてるんじゃないですか。 専門の対誘拐ネゴシエーターもいる。

・・・はっ、もしかして、イラクは戦場ではないとみんな思ってるのか?

大体報道が全て真実を伝えるのだと、思うのはずいぶんナイーブな態度ではありませんか。

イラク気の毒!って態度なら、殺された子供の写真を撮る

アメリカ正義!って態度なら、殺された米兵の写真を撮る


写真にしろ記事にしろ、記者が切り取り咀嚼した断片を差し出すわけで

100%真実純粋な事実ではありえない

と思う私はひねくれもんですかね。

どれだけ報道する側に、「歪曲」する意図があるかでも「事実のパーセンテージ」は当然変わってきますけど

FOXテレビがイラク戦争が始まった頃、ずいぶんアメリカ寄りの報道をしてたことはよく知られてますもんね。

大体、CNNとかNBCだって、大体いつも「アメリカ万歳」報道じゃないか。

ボランティアでイラクの人を助けるのも偉い、あたしはとても出来ない

けど、イラクの人の命のために、日本の人の命や財産は犠牲になってもいいのか?

・・・いいのよ、ってのが理想的聖人君主の言い分でしょうが

政治ってもんもあるし、そうもいかないだろう。

今回は、自衛隊撤退無しに人質も無事解放されたし

それなりに日本の態度も評価されたし

まあまあメデタシメデタシの結末で幸いでしたが

次からはそう上手くもいかないでしょうから

今からイラクなりアフガニスタンなりに行く方々は

ちゃんと遺書を書いてから行くようにしていただきたいものでございます。

でなくたって、どこで何があるか分からない今日この頃なのでありますからな。






ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

とはいえ、なんだか途上国への援助って、もうやめたら・・・と思い出しているわたくし。 カンボジアも、アフガニスタンも。 貧者を見殺しにするのか? という声もありますが、なんだか脱力しちゃいますがな、その「援助」がどこに流れていくかと見聞きすると。 実際に役に立つモノは送っても政府が喜ばず、歓迎されるのはどうにでも途中でごまかせる援助金とか、大型プロジェクト、とかそんなんばっか。 

援助されて当然って顔するな! 自分で立て! 働け! ベンツなんか乗ってるな! ってよく思うんですけどね。



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