VARDAR
Skopjeを流れる河


2004年2月1日

ばかやろーっ


今日の日記は激怒日記なので、長くなります。 覚悟してね。 癒し系を求めている方(そんな人はここには来ないか)は、他のサイトへどうぞ。

先週水曜、やっと車が「買えて」自分達のモノになったのはいいのですが、ナンバープレートがまだ無い。 その辺りがニッポンのやうなサービス万全国とはまず大いに違うところではありますが、それはさておき

警察にナンバープレート取りに行った。 ら、

所有者の名前でもめて(というより、勝手に向こうがもめて) ナンバープレートの取得、無期延期。

書類は全て「所有者」と「代表プロジェクト」の名前で揃ってるっての。 それでMinistry なんたらの書類も全てOKだっての。 税関も通ってるっての。 何をもめることがあるのだ。 

嫌がらせか? やっぱり賄賂の間接的請求か?

それなら

「賄賂ください」

って正式文書にしてスタンプ押して持って来ーい! コピーも取ってな。 そういうの好きだろーが。

友達に「やっぱり賄賂かなあ」って聞いたら

「いやー、マケドニアはそうだよ。 問題解決の為に何もしないのが美徳なんだ。 何でもすぐ『それは法律で出来ない』って言うし」

何もしないのが美徳なら、人の邪魔もするなーっ!

その彼から聞かされたのが、先週はスイス大使とマケドニアの大臣との会合で、実り無き2時間が過ごされたとの話。 同じような「マケドニア魂」発揮の話。 

ギリシャの会社からの輸入品目には、EUとマケドニアとの協定で税金がかからないのが決まってるそうで、でも

その会社がスイス系ギリシャの企業だったのが悪かった(運が)。

全ての正式書類はスイスの本社から来る、そしたらマケドニア側は

「税金をかけないと。 スイスはEUじゃないしね」

でも製品はギリシャで作ってるっての。 Made in EUだっつの。

マケドニアの大臣(Minister of Economicsらしい)も大臣で、それなら大蔵省と財務省で話あってなんとかしましょう、とでも動けばいいのに

「出来ない」の1点張り。

「スイスでマネーローンダリングの惧れがある」

って支払うのはあんたらのお金でしょ。 それが汚いお金だってのか。 そーかそーか。 身に覚えがあるってことか。

すったもんだの2時間の挙句、マケドニアにはもう輸出しないよ、って結論になったそうです。 国境で止められていた物品も、すべてギリシャに引き上げ。

あんたら、そんな態度でいられるような豊かな国か。 ブッシュの真似でもするつもりか。

あたしらのナンバープレートは「来週火曜日に委員会に諮問して」取得できる、だろう、と言われたけど、信じないもんね。 きっとまた何か因縁をつけてくるに決まっておる。 

これじゃ、クルマが目の前にあっても、絵に描いた餅。 お金を払ってるだけ、馬鹿みたいじゃん。

アメリカだったら辣腕弁護士と手をたずさえて、税務署、お役所、警察全部訴えて、慰謝料取れる状況だと思うんですがね。 数ヶ月待たされた分の物質的・精神的損害を払えって。 絶対、勝てるぞー。

こういう時だけは、アメリカに住んでなくて惜しかったな、と思うのであります。

さて、その知らせを受けて路上で携帯片手に大声で怒鳴っていた(マケドニアなんかアルバニアに合併されてまえ!と怒鳴っていた。 それで喧嘩売ってくる奴がいたら問答無用で延髄切りだ!って)私に

その日、追い討ち。

ウチは「家具付き」で借りてる家で、何度かこのサイトに来てくださる皆様はご存知の通り、未だ全ての家具は揃っていない。

大家が借金で首が回らなくなってるのが主な理由(つまり、家具代も全て支払えていないらしい)ですが

夕方、大家から手紙で

「残りの家具が欲しかったら、5月分の家賃XXXユーロを明晩までに支払え」

って、脅迫?

いったい誰が誰に借金してるんだぁ? 誰がお客様だぁ?

もう4月分まで前払いしてるお客にその態度か? 今何月?

勿論、払いませんでしたわよ。 

腰を低くして頼んでくるんならまだしも、そのデカイ態度はナニ? 北朝鮮か? それとも対外借款で「もっと貸さないんなら他の借金も返さないよぉ。 破産しちゃうよぉ」って脅しにかかる国の真似?

どーせ残りの家具たって三つくらいだしね、それならギリシャ行って自前で揃えるから、いい。 あんたの家具なんか、要らんわ。

となったら困るのはそっちなのに、態度、でかすぎ。 (だって家賃は家具じゃなくって、他の借金返済に消えるに決まっておるのでな)

彼は前この国の副大臣だった(それもMinistry of Finance)から、そんな態度を取るのか、彼の性格なのかよく分かりませんが

てめぇの財政もきっちり管理できない人間が経済の副大臣やってたこの国。 人材不足も極まれり。

この国2月にEU参加の申請書を出すんだって言ってますが、参加したら「義務」がついて回ってくるっての、わかってないだろ。

「イギリスやフランスやドイツに行ってお金もうけるんだー」

その前に、ちゃんと働け。 あんたらのレベルの労働じゃ、誰も雇わないよ。 2時になったらもうオフィスにいない。 マケドニアの「オフィスアワー」は早朝から午後3時ごろまで、お昼休み抜きが習慣。 だっていっても、オフィスはまだ開いてるんだから、早退するなら引継ぎくらいしてけ。

というこちらの「常識」は絶対通じないのでございました。

カンボジアに居たときも、この国あかんわ、と何度も嘆息した私ですが

マケドニア、最低。 Worse than Cambodia。

カンボジアの汚職もひどいし、みんな1から10まで指示しないととんでもない事をよくやってくれたし、やること遅かった。 けど

マケドニアも汚職はあるし、人の指示を受け付けない代わりにやる事のレベルは低いし、遅いし、頑固だし、自分達は頭いいってみんなで思ってる井の中の蛙だし

そんな井戸なら埋めたれ

って思ってる外国人は、私だけではない筈だす。

アルバニアが、アルバニアが、マケドニアを侵略するぅ、なんて騒ぐ前に

人並みになりなさい。

あんたらが馬鹿にしているアルバニアの首都ティラナには十数億ドルの投資があって、スコピエには無いのはなんででしょうね。 胸に手をあててよく考えるよーに。

そうすっと

「政府が悪い」

って言うんだよね。

民主主義だろ。 独立して10年以上経つんだし。 その政府に投票したのは誰なんだよ。







ぺシャワール会ものぞいてみてください。アフガニスタン難民を助けています。月に2000円で、お腹が一杯になるんです。

とはいえ、なんだか途上国への援助って、もうやめたら・・・と思い出しているわたくし。 カンボジアも、アフガニスタンも。 貧者を見殺しにするのか? という声もありますが、なんだか脱力しちゃいますがな、その「援助」がどこに流れていくかと見聞きすると。 実際に役に立つモノは送っても政府が喜ばず、歓迎されるのはどうにでも途中でごまかせる援助金とか、大型プロジェクト、とかそんなんばっか。 

援助されて当然って顔するな! 自分で立て! 働け! ベンツなんか乗ってるな! ってよく思うんですけどね。



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